デジタル大辞泉 「難い」の意味・読み・例文・類語 かた・い【難い】 [形][文]かた・し[ク]《「堅い」と同語源》それをすることが、むずかしい。なかなかできない。「守るにやすく、攻めるに―・い城」「想像するに―・くない」「言うは易く行うは―・し」[類語]難しい・困難・至難・難航・難渋・お手上げ・難題・難問・難事・難関・関門・狭き門・登竜門・壁・懸案 にく・い【▽難い/▽悪い】 [接尾]《形容詞型活用[文]にく・し(ク活)。形容詞「にくい」の接尾語化》動詞の連用形に付いて、…することがむずかしい、…しづらい、…しがたい、などの意を表す。「見―・い」「読み―・い」「書き―・い」[類語]難い・辛い がた・い【難い】 [接尾]《形容詞型活用[文]がた・し(ク活)。形容詞「かた(難)い」の濁音化》動詞の連用形に付いて、その動作の実現が困難であることを表す。…しにくい。…するのがむずかしい。「得―・い」「信じ―・い」「いわく言い―・い」[類語]辛い・にくい むず・い [形]俗に、むずかしい。「クリアするのが―・いゲーム」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「難い」の意味・読み・例文・類語 かた・い【難】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]かた・し 〘 形容詞ク活用 〙① むずかしい。容易でない。困難だ。→がたい(難)。[初出の実例]「中麻奈(なかまな)に浮き居る船の漕ぎ出なば逢ふこと可多思(カタシ)今日にしあらずは」(出典:万葉集(8C後)一四・三四〇一)「鞠(まり)も、かたき所を蹴出してのち、やすく思へば、必ず落つと侍るやらん」(出典:徒然草(1331頃)一〇九)② ( 有ることがむずかしいの意 ) めったにない。まれだ。[初出の実例]「ありとみてたのむぞかたきうつせみのよをばなしとや思ひなしてん〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・四四三)難いの派生語かた‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙難いの派生語かた‐さ〘 名詞 〙 がた・い【難】 〘 接尾語 〙 ( 形容詞型活用 ) [ 文語形 ]がた・し( 形容詞ク活用型 ) ( 形容詞「かたい(難)」から ) 動詞の連用形に付いて、その動作の実現が困難であることを表わす。容易には…できない。…しにくい。…するのがむずかしい。[初出の実例]「あしひきの山かづらかげましばにも得我多岐(ガタキ)かげを置きや枯らさむ」(出典:万葉集(8C後)一四・三五七三)「すべて、思ひすてがたきこと多し」(出典:徒然草(1331頃)一九) にく・い【難・悪】 〘 接尾語 〙 [ 文語形 ]にく・し( 形容詞ク活用型 ) 形容詞「にくい」から生じた用法で、動詞の連用形に付き、その動作に抵抗を感じるさまを表わす。たやすくない。…しづらい。…がたい。「しにくい」「できにくい」「読みにくい」など。[初出の実例]「かぐや姫据ゑんには、例様には見にくし、との給ひて、うるはしき屋を作り給て」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))「十まで成りぬれば、惜しく覚えて、多くまさらぬ石にはかへにくし」(出典:徒然草(1331頃)一八八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by