精選版 日本国語大辞典 「頭付」の意味・読み・例文・類語
かしら‐づけ【頭付】
かしら‐つき【頭付】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「つき」は様子の意 ) 頭の様子、形。頭髪の結い方。あたまつき。
- [初出の実例]「いとらうたげにて、かしらつきをかしげにて」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
- ② ( 「つき」は付いていることやものの意 ) 食膳に出す魚で、頭部も付いた一匹のままのもの。おかしらつき。
- [初出の実例]「頭付とはそのまま腹の切れざるをこけ斗さりて用る事也」(出典:古今料理集(1670‐74頃)五)
- ③ =かしらづけ(頭付)⑦
- [初出の実例]「『今日この寺へ釣鐘を奉納すると聞いたゆゑ、煙でも出りゃあ八丁内』『頭附(カシラツ)きで飛んで来て、撞楼堂をたたき毀し』」(出典:歌舞伎・有松染相撲浴衣(有馬猫騒動)(1880)大詰)
- ④ ( 頭に付いていることや者の意か ) 家来の中でのおもだった者。統領。
かぶ‐つけ【頭付】
あたま‐つき【頭付】
- 〘 名詞 〙
- ① 頭のかたち、様子。かしらつき。
- ② 髪の結い具合。かみかたち。
- [初出の実例]「若ひもの集て頭(アタマ)つきの吟味」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)三)