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風俗通義 ふうぞくつうぎ Feng-su tong-yi

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

風俗通義
ふうぞくつうぎ
Feng-su tong-yi

中国,後漢の事物の考証を記した書。『風俗通』ともいう。応劭 (おうしょう) の著。著者は制度,典礼,古事に詳しく,後漢末の混乱期にそれが忘れられるのを恐れて『漢官儀』などを著わした。本書もその博識をもとに,当時の一般人の考えの誤りを正すために書かれたもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふうぞくつうぎ【風俗通義 Fēng sú tōng yì】

中国古代の,事物や名称の意義を検討し,俗説や邪教を糾正した書。著者は後漢の応劭(おうしよう)。もと31編であったというが,現存するのは10編。前漢の末から盛行した神秘的な諸理説への批判は厳しい。また位階秩序の強調,刑罰の厳正,臣の君への忠誠など,国家主義的な色彩が濃いが,国家規範を家族道徳より優先させることはない。注目すべきは政治の場から離れた個人としての生き方,たとえば隠逸や著述などに積極的な意義を見いだそうとすることであろう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

風俗通義
ふうぞくつうぎ

中国、後漢(ごかん)末の学者応劭(おうしょう)(生没年不詳)の著書。10巻または31巻。応劭は汝南(じょなん)郡南頓(なんとん)(河南省)の人。歴代官僚名家の出身。「風俗通義序」に書名の由来を記している。書の内容は多岐にわたるが、その中心は、王室大壊し無秩序となってゆく時勢に、漢王朝の百世に冠たるを示し、「風を移し俗を易(か)う」という礼楽の根本義にたち、礼教主義の行きすぎをただし、あるべき秩序の世界を求めたものである。[大久保隆郎]

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世界大百科事典内の風俗通義の言及

【淫祠邪教】より

…こうした祀典の整備,淫祀(淫祠)の観念の確立に,儒教による思想統一があずかって力があったことはいうまでもない。後漢の応劭(おうしよう)は《風俗通義》において,巻八に〈祀典〉,巻九に〈怪神〉を列挙し,怪神の項では,城陽景王祠,鮑君神などの淫祠を取り上げ,民間の祠廟信仰の様子を伝えている。淫祠のなかには,たとえば南朝の項羽神のように,広範な民衆の信仰を得たために,陳の時代には国家に享祀されたという場合もあるが,多くは国家や地方官の禁圧に遭い,盛衰を繰り返した。…

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