飴煮(読み)アメニ

精選版 日本国語大辞典 「飴煮」の意味・読み・例文・類語

あめ‐に【飴煮】

  1. 〘 名詞 〙 料理一つコイフナその他の川魚、小魚、あるいは芋などを、煮汁に水飴、砂糖などを加えて甘辛く煮ること。または、飴のようにつやよく、糸を引くようになるまで煮ること。また、その煮た物。あめだき。
    1. [初出の実例]「朱塗りの御膳にはダツの飴煮、うなぎの蒲焼き」(出典:記念碑(1955)〈堀田善衛〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「飴煮」の意味・わかりやすい解説

飴煮
あめに

飴と砂糖を煮汁に加え、照りが出るように煮る調理。コイ、フナ、ワカサギハゼ、カワエビなどの川魚を煮るのに用いる料理法で、また、くるみ煎餅(せんべい)、くわい煎餅をつくる場合にも飴煮にすることがある。煮るときの「こつ」は、落し蓋(ぶた)をして、汁のなくなるまで煮詰める。また、煮ているときに材料を動かすと、身くずれすることがある。

多田鉄之助


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