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馬頭琴 ばとうきんma-tou-qin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

馬頭琴
ばとうきん
ma-tou-qin

モンゴルの胡弓一種でモリン・トロガイ・ホーレあるいはモリン・フールと呼ばれるものの中国名。高さ 25~30cm,幅 17~27cmの斧形の胴の両面に羊皮を張る。棹の長さ約 1m。棹の頭部馬首装飾をつけるので馬頭琴という。腸弦,絹糸,馬尾などの二弦を尾を張った弓で奏する。低く柔らかい音色をもち,独奏,合奏,歌の伴奏に用いる。アラビア人の胡弓類の変形と考えられる。

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デジタル大辞泉の解説

ばとう‐きん【馬頭琴】

モンゴルの民族楽器。2弦の擦弦楽器で、弦・弓とも馬の毛を用い、胴は台形、棹(さお)の先端に馬の頭部の彫刻がある。

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百科事典マイペディアの解説

馬頭琴【ばとうきん】

モンゴルのリュート属擦弦楽器。モンゴル語ではモリン・ホール。胡弓(こきゅう)の類で大型のもの。2弦。胴は六角,八角,台形などがあり,両面に皮を張るのが伝統であるが,近年では薄い木板が張られている。
→関連項目オルティン・ドーボグン・ドー無形文化遺産保護条約

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世界大百科事典 第2版の解説

ばとうきん【馬頭琴】

モンゴルの伝統的な弦楽器(イラスト)。2弦の胡弓であるが,棹の頭部(糸蔵の上)に馬頭の彫刻が施されているのでこの名がある。馬琴とも呼ばれるが,これはモンゴル語のモリン・フールmorin khuurの直訳であり,馬頭琴はモリン・トルゴイ・ホーレmorin tolgoi holeの逐語訳である。この胡弓のサイズは個々の楽器によってまちまちであるが,通常,棹の長さは105~110cmで台形の共鳴胴を貫通している。

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大辞林 第三版の解説

ばとうきん【馬頭琴】

モンゴルの擦弦楽器。胡弓の一種。弦は二本。弓・弦ともに馬の毛を用い、長い棹さおの先に馬頭の装飾がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬頭琴
ばとうきん

文字どおり頂上に馬の頭部の彫刻を配したモンゴル民族の二弦擦奏弦鳴楽器。内蒙古(もうこ)ではモリン・トルゴイ・ホーレmorin tolgoi hole、外蒙古ではモリン・フールmorin xuur、ヒル・フールkhil khuurなどとよばれる。竜をあしらったもの、頭部になにもついていないものもある。弦や弓も馬の毛を束ねたものを利用し、愛馬の死を悼んでつくったなど起源伝説も馬にまつわるものが多い。台形木製の胴体の表側に馬皮または薄板を張って響きを豊かにしている。棹(さお)には細長い指板(ネック)があり、指板に対して弦を押し付けはせず、弦の上を中空で指先が止まったり滑ったりして音階音や滑音を奏する。語物(かたりもの)音楽でリズム感を与えたり、馬の走る音、いななきを模倣して伴奏ないし間奏を歌い手自身が奏する。また、オルティンドー(長い節回しの歌)やボグンドー(短い歌)の伴奏に使われることも多くなってきた。近年はチェロの作りを取り入れて改作し、ヨーロッパ系の音楽の演奏にも利用されている。[山口 修]

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