鮮鮮(読み)アザアザ

デジタル大辞泉 「鮮鮮」の意味・読み・例文・類語

あざ‐あざ【鮮鮮】

[副]鮮やかなさま。はっきりとしたさま。
大海摺裳すりもの、水のいろはなやかに、―として」〈紫式部日記
[類語]鮮やか鮮明くっきり綺麗はっきりありありまざまざしか明らかきわやか定かさやか明瞭めいりょう分明顕著顕然歴然歴歴瞭然りょうぜん亮然りょうぜん判然画然かくぜん截然せつぜん

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精選版 日本国語大辞典 「鮮鮮」の意味・読み・例文・類語

あざ‐あざ【鮮鮮】

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) あざやか。はっきり。くっきり。
    1. [初出の実例]「きし方あまり匂ひ多く、あざあざとおはせし盛りは、なかなかこの世の花のかをりにもよそへられ給ひしを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)御法)
    2. 「文字をばゑり入れきざみ付けたりければ、浪にも洗はれずあざあざとしてぞ見えたりける」(出典:平家物語(13C前)二)

あざあざ‐し【鮮鮮】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 あざやかだ。はっきりしている。
    1. [初出の実例]「神の御事をあさあさしくは申さねども、あらあら一義を顕すべし」(出典:光悦本謡曲・賀茂(1470頃))

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