瞭然(読み)リョウゼン

デジタル大辞泉 「瞭然」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ぜん〔レウ‐〕【瞭然】

[ト・タル][文][形動タリ]はっきりしていて疑いのないさま。明白であるさま。「瞭然たる事実」「一目瞭然
[類語]はっきりくっきりありありまざまざしか明らかきわやか定かさやか鮮やか明瞭めいりょう鮮明分明顕著顕然歴然歴歴亮然りょうぜん判然画然かくぜん截然せつぜん見るから明快平明簡明明晰明白明明白白端的めっきり浮き彫りクリア明確明解自明彷彿鮮烈一目瞭然手に取るようたなごころを指すまがう方ない隠れもない火を見るよりも明らか目に見える言わずと知れたまぎれもない無論勿論もちろん当然当たり前もっとも自然至当元よりご無理ごもっと灼然しゃくぜんまさしくまさに必至疑いなく然るべきすべからく言うまでもない言うに及ばず言えば更なり言わずもがな言うもおろか言をたない論をたない論無し推して知るべし無理もない無理からぬもありなん理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万うべなるかなむべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず違いないくっきり諸手もろてを挙げる

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精選版 日本国語大辞典 「瞭然」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ぜんレウ‥【瞭然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 はっきりとしているさま。明らかなさま。明白。歴然。
    1. [初出の実例]「君々たり臣々たる事、瞭然(レウゼン)としていにしへの兵道も、かくこそ有けめと」(出典信長記(1622)六)
    2. 「幻術もて、千里の外も瞭然(リャウゼン)たる、曚雲をいかにせん」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)続)
    3. [その他の文献]〔白孔六帖〕

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