際やか(読み)キワヤカ

デジタル大辞泉 「際やか」の意味・読み・例文・類語

きわ‐やか〔きは‐〕【際やか】

[形動][文][ナリ]
くっきりときわだつさま。「青空背景際やかな雪山」
花橘月影にいと―に見ゆるかをりも」〈・幻〉
さっぱりとしたさま。また、行動などがてきぱきとしているさま。
「思ひ出所ありて、いと―に起きて」〈・六三〉
[類語]はっきりくっきりありありまざまざしか明らか定かさやか鮮やか明瞭めいりょう鮮明分明顕著顕然歴然歴歴瞭然りょうぜん亮然りょうぜん判然画然かくぜん截然せつぜん見るから明快平明簡明明晰明白明明白白端的めっきり浮き彫りクリア鮮明明確明解自明彷彿鮮烈一目瞭然手に取るようたなごころを指すまがう方ない隠れもない火を見るよりも明らか目に見える言わずと知れたまぎれもない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「際やか」の意味・読み・例文・類語

きわ‐やか きは‥【際やか】

〘形動〙
① きわだっているさま。はっきりとして、よく目立つさま。はなはだしいさま。きわだか。きわわ。
※枕(10C終)二七八「朝日のはなばなとさしあがるほどに、水葱(なぎ)の花いときはやかにかがやきて」
② 行動などがてきぱきとしているさま。思い切りのよいさま。
書紀(720)雄略七年是歳(前田本訓)「天下の麗(かほよき)人は、吾が婦に若くは莫し。茂(こまやか)に綽(キハヤカ)にして、諸の好(かほ)備れり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android