デジタル大辞泉 「確と」の意味・読み・例文・類語 しか‐と【▽確と/×聢と】 [副]1 はっきりとしているさま。確実でまちがいのないさま。たしかに。「夕方のことで―は見えなかった」「―相違ありません」2 かたく、しっかりと。また、十分に。完全に。しっかと。「地盤を―固める」「―考えてみる」3 すきまなく。びっしりと。「廻廊に―並み居たり」〈太平記・三〉[補説]「聢」は国字。[類語](1)堅い・確り・はっきり・くっきり・ありあり・まざまざ・明らか・際きわやか・定か・さやか・鮮やか・明瞭めいりょう・鮮明・分明・顕著・顕然・歴然・歴歴・瞭然りょうぜん・亮然りょうぜん・判然・画然かくぜん・截然せつぜん・ぴたっと・ぴたり・どんぴしゃり・かっきり・きっかり・きっちり・ちょっきり・丁度・ジャスト・かっちり・きちんと・きちんきちん・ちゃんと・正確・精確・明確・確実・確か・確・明白・見るから・明快・平明・簡明・明晰・明明白白・端的・めっきり・浮き彫り・クリア・明解・自明・彷彿・鮮烈・一目瞭然・手に取るよう・掌たなごころを指す・紛まがう方ない・隠れもない・火を見るよりも明らか・目に見える・言わずと知れた・紛まぎれもない/(2)がちっと・がっちり・しっかり・がっしり・固い・きつい・ぎゅっと・きゅっと・かっちり・ひしと・ぎゅう・きゅうきゅう・ぎゅうぎゅう・ぴたり・堅固・頑丈・堅牢・頑強・強固・牢固 しっか‐と【▽確と/×聢と】 [副]《「しかと」の促音添加》しっかりと。かたく。「大地に―根を張る」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「確と」の意味・読み・例文・類語 しか‐と【確と・聢と】 〘 副詞 〙① はっきりしているさま。はっきりと。ちゃんと。分明に。[初出の実例]「志可登(シカト)あらぬ 鬚かき撫でて 吾れをおきて 人はあらじと 誇ろへど」(出典:万葉集(8C後)五・八九二)② たしかであるさま。確実なさま。たしかに。かならず。[初出の実例]「縦しかと腎か両方にあると云証拠はなくとも、命門を指て陰支蘭蔵と云べきぞ」(出典:史記抄(1477)一四)③ いいかげんでないさま。かたく。しっかりと。[初出の実例]「淵辺御の上に乗懸り、腰の刀を抜て、御頸を掻んとしければ、宮御頸を縮て、刀のさきをしかと呀(くわへ)させ給ふ」(出典:太平記(14C後)一三)④ 十分に。完全に。よく。[初出の実例]「次遠州之儀、兵粮然と断絶候」(出典:上杉家文書‐(永祿一二年)(1569)四月二七日・北条氏康書露状)⑤ すきまのないさま。びっしりと。[初出の実例]「誰か候と被レ尋ければ、其国の某々と名乗て、廻廊にしかと並居たり」(出典:太平記(14C後)三)⑥ 自分の望みどおりにするさま。[初出の実例]「xicato(シカト) ゴザレ〈訳〉自分の望みどおりにしている」(出典:日葡辞書(1603‐04)) しっか‐と【確と・聢と】 〘 副詞 〙 ( 「しかと」を強めた言い方 ) たしかで、いいかげんでないさまを表わす語。① 動作・態度などがしっかりしているさま。しっかり。[初出の実例]「嗇夫は嗇はをしむやうな心で物をよくしっかとつましふする小官の名也」(出典:史記抄(1477)一三)「飛びかかってしっかと取れば」(出典:浄瑠璃・烏帽子折(1690頃)名尽し)② 物事の状態などがしっかりしているさま。[初出の実例]「韈を以てしっかと褁て鞋を着けよぞ」(出典:百丈清規抄(1462)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by