判然(読み)ハンゼン

デジタル大辞泉 「判然」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぜん【判然】

[名](スル)はっきりとわかること。「遠目には男だか女だか判然しない」
[ト・タル][文][形動タリ]はっきりとわかるさま。「判然たる証拠」「事件概容判然としない」
[類語]歴然一目瞭然自明はっきりくっきりありありまざまざしか明らかきわやか定かさやか鮮やか明瞭めいりょう鮮明分明顕著顕然歴歴瞭然りょうぜん亮然りょうぜん画然かくぜん截然せつぜん見るから明快平明簡明明晰明白明明白白端的めっきり浮き彫りクリア明確明解彷彿鮮烈手に取るようたなごころを指すまがう方ない隠れもない火を見るよりも明らか目に見える言わずと知れたまぎれもない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「判然」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぜん【判然】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動タリ・ナリ ) 明らかなさま。明瞭。瞭然。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「其真是真非、亦判然矣」(出典:童子問(1707)上)
    2. 「国家の財を扱ふと、国家の為めに財を作るとは判然別事也」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉附録)
  3. ( ━する ) はっきりとよくわかること。〔新令字解(1868)〕
    1. [初出の実例]「如何だか其所は判然しないが」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「判然」の読み・字形・画数・意味

【判然】はんぜん

明らかとなる。

字通「判」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android