デジタル大辞泉 「鯛飯」の意味・読み・例文・類語 たい‐めし〔たひ‐〕【×鯛飯】 1 鯛のそぼろをのせた飯。2 飯を炊く途中で鯛の身をのせ、醤油味で炊き上げる飯。3 鯛の刺身をごま醤油に浸し、熱い飯にのせて食べるもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「鯛飯」の意味・読み・例文・類語 たい‐めしたひ‥【鯛飯】 〘 名詞 〙① 鯛のそぼろをのせた薄味のご飯。[初出の実例]「鯛飯(タヒメシ) 鯛の大小を問はず水洗能(よく)し三枚に卸し」(出典:風俗画報‐二六四号(1903)飲食門)② 素焼きにした鯛を姿のまま米と炊き上げたもの。[初出の実例]「腥い骨だらけの鯛飯を焚き焦臭い鰆の煮附を拵へる」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本の郷土料理がわかる辞典 「鯛飯」の解説 たいめし【鯛飯】 ➀しょうゆなどで薄く味をつけて炊いた飯に鯛のそぼろをのせた料理。静岡駅の駅弁(「東海軒」が製造)、小田原駅の駅弁(「東華軒」が製造)、三島駅・沼津駅の駅弁(「桃中軒」が製造)などが知られる。◇駅弁の商品名はいずれも「鯛めし」。 ➁うろこ・内臓をとった鯛を米にのせて炊いた料理。炊き上がったら鯛の骨を抜き、身をほぐして飯に混ぜる。鯛は白焼きにしてから用いることもある。愛媛県東予地方の郷土料理が知られる。 ➂愛媛県南予地方の郷土料理で、鯛を薄くそぎ切りにしてしょうゆ・みりん・白ごまなどで作った調味液に浸し、溶き卵を加えて飯にかけたもの。みかんやゆずの皮、のりを散らして食べる。⇒日向飯{ひゅうがめし}。 ➃島根・松江の旅館「皆美(みなみ)館」の名物料理。鯛のそぼろ、卵の黄身と白身、のり、ねぎ、わさびを飯にのせ、だし汁をかけて食べるもの。◇「鯛めし」と書く。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報
和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「鯛飯」の解説 たいめし【鯛飯】 ①しょうゆなどで薄く味をつけて炊いた飯に鯛のそぼろをのせた料理。静岡駅の駅弁(「東海軒」が製造)、小田原駅の駅弁(「東華軒」が製造)、三島駅・沼津駅の駅弁(「桃中軒」が製造)などが知られる。◇駅弁の商品名はいずれも「鯛めし」。 ②うろこ・内臓をとった鯛を米にのせて炊いた料理。炊き上がったら鯛の骨を抜き、身をほぐして飯に混ぜる。鯛は白焼きにしてから用いることもある。愛媛・今治などの郷土料理が知られる。 ③愛媛・宇和島の郷土料理。鯛を薄くそぎ切りにしてしょうゆ・みりん・白ごまなどで作った調味液に浸し、溶き卵を加えて飯にかけたもの。みかんやゆずの皮、刻みのりを散らして食べる。 ④島根・松江の旅館「皆美(みなみ)館」の名物料理。鯛のそぼろ、卵の黄身と白身、のり、ねぎ、わさびを飯にのせ、だし汁をかけて食べるもの。◇「鯛めし」と書く。 出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「鯛飯」の意味・わかりやすい解説 鯛飯たいめし 混ぜご飯の一種。飯は色付け飯にする。タイを三枚におろし、濃いめの照焼きにして骨をとり細かく切る。飯の炊き上がったところへこれを加え、飯櫃(めしびつ)に移すときによくかき混ぜる。タイを三枚におろして皮や骨を除き水にさらして、布に包んで水切りし、すり鉢で細かくつぶして鍋(なべ)に入れ、味つけしたものを色付け飯に混ぜる方法もある。駅弁の鯛飯は古くはタイを用いていたが、いまはほかの魚を使ったものも鯛飯といっている。東京近辺では、味のいい白身魚を用いて独特の味を出した静岡駅の鯛飯が有名である。[多田鉄之助] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「鯛飯」の解説 鯛飯 香川県の島嶼部および瀬戸内海沿岸地域に伝わる郷土料理。新鮮なタイを丸ごと使った炊き込みご飯。タイの代わりにスズキ、ボラなどを用いることもある。小豆島では「海賊飯」という。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報