鶴峰八幡神社(読み)つるがみねはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「鶴峰八幡神社」の解説

鶴峰八幡神社
つるがみねはちまんじんじや

[現在地名]古河市中田

光了こうりよう寺の南に鎮座旧地は利根川橋下の河川敷内で、古墳上に鎮座していたという。祭神誉田別命・経津主命。例祭三月一五日・八月一五日。旧村社。総州上伊坂邑八幡宮創記など三種の縁起類によると、社名は上伊坂かみいさか八幡宮とも称し、創建は養和元年(一一八一)八月、源頼朝が石橋山合戦後、鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したことに始まる。建仁四年(一二〇四)源頼家の創建とする説もある。創建時に鶴岡八幡宮の祠官高橋摂津守の次男鴨次郎を神主と定め、一町四方の境内と上伊坂(→中田町・下伊坂・間鎌まがま松長まつなが(現埼玉県北葛飾郡栗橋町)において五〇〇石の神領を寄進、これらの郷の氏子をして祭を行わしめたが、天福二年(一二三四)九月下総国一宮の香取神宮を勧請し相殿に祀ったという。


鶴峰八幡神社
つるみねはちまんじんじや

[現在地名]富津市八幡

東京湾浦賀水道に臨む海岸部に鎮座。佐貫さぬき八幡・天羽あまは八幡宮とも称される。祭神は誉田別命で、玉依姫命・息長帯姫命を合祀する。旧郷社。社伝によれば、養老二年(七一八)暴風雨で漁民が困窮し八幡神の加護を祈念したところ風雨がやんだので、山城石清水いわしみず八幡宮から八幡神を勧請し創建したという。応永六年(一三九九)一〇月一七日の聖源天羽八幡宮造営段銭請取状(金沢文庫文書)に天羽八幡宮とあり、佐貫郷に当社造営の要脚二貫四〇〇文が課されている。永正四年(一五〇七)には武田信嗣が大檀那として社殿を再興している(一一月二八日銘棟札)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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