翻訳|psittacosis
鳥類が媒介する呼吸器感染症の一種。1879年,スイスの医師リッターD.Ritterが熱帯産の鳥に接触した人に起こった肺炎について記載したのが最初で,その後,95年にフランスのモランジュA.Morangeによってオウムがこの病気を媒介することが確認され,ギリシア語のpsittakos(オウム)からpsittacosisと命名された。病原菌は従来ウイルスとされていたが,大きさ250~400mμと大型で細胞壁があり,二分裂法により増殖し,細菌の酵素系に作用する抗生物質に感受性があるなどの特徴から,最近になって細菌として再分類され,現在はクラミディアChlamydia psittaciと呼ばれている。この細菌は,オウム以外の,ハト,カモ,ニワトリ,キジ,シチメンチョウなど約90種の鳥にも存在することから,鳥類病ornithosisがより正確な名称とされている。病原菌は鳥の排泄物や羽毛に存在し,抵抗性が強く乾燥にもよく耐え,人が吸入することにより感染する。鳥では致命的であるが,症状を示さない保菌鳥もみられる。人が感染すると,潜伏期は7~15日で悪寒,38~40℃に及ぶ発熱,強い頭痛をもって発病し,頸部および背部の筋肉痛,関節痛もみられるが発熱の割に脈拍数は少ない。せきは発病1週間後からで,肺炎をひき起こし,肝臓と脾臓がはれることがある。抗生物質テトラサイクリンによる療法がよく効く。近年,予防的に輸入オウムにもテトラサイクリンが投与されているためオウム病はしだいに減少しているが,ペットブームで輸入鳥類が増えているため注意が必要である。
執筆者:木村 仁
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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