黄道光(読み)こうどうこう(英語表記)zodiacal light

翻訳|zodiacal light

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黄道光
こうどうこう
zodiacal light

黄道に沿って延びているかすかな光の帯。その最も明るい部分は太陽の近くで,日没後の西あるいは日の出前の東空に肉眼で見分けられる。ほかに光のない暗夜では太陽から 90°以上離れたところまで延び,また底部の幅は 30°ぐらいが普通である。太陽と正反対の部分もいくらか明るくなっているが,これは対日照と呼ばれる。黄道光の原因は太陽のまわりをレンズ形に取巻いている宇宙塵雲が光を反射するためと考えられる。

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デジタル大辞泉の解説

こうどう‐こう〔クワウダウクワウ〕【黄道光】

晴れた日の日没後の西の空に、また日の出前の東の空に、黄道に沿って見える淡い光の帯。惑星の軌道面付近にある微粒子太陽光を反射して起こる現象

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百科事典マイペディアの解説

黄道光【こうどうこう】

冬〜春には日没後西の空に,秋〜冬には日の出前東の空に黄道に沿って舌状に伸びる淡い光芒(こうぼう)。最も明るい部分でも天の川の明るさの数倍しかなく境界もはっきりしないので,空気の澄んだ地方で月のない夜でないと見えず,見えても天の川と間違えやすい。黄道光のスペクトルは太陽光のそれと似ており,一部偏光しているので,黄道に沿って太陽をとりまく流星物質や流星塵(じん),ガスなどが太陽光を反射して輝くものと考えられる。
→関連項目対日照夜天光惑星間物質

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世界大百科事典 第2版の解説

こうどうこう【黄道光 zodiacal light】

天球上の太陽を中心とし,黄道に沿って東西にのびている光帯。光が淡いので夜間しか観測できない。太陽が地平線下18度に達したときを天文薄明というが,人工灯火が少なく空気の澄んだ場所なら,夕方の天文薄明後の西空や,明け方の天文薄明前の東空に,地平線から中天まで伸びているのが肉眼で見える。太陽からの角距離(太陽離角)が小さい地平線付近の明るさは銀河の数倍,光帯の幅は40度くらいである。中天に向かって太陽離角が大きくなるにつれて,しだいに暗く狭くなっているが,太陽離角180度のあたり20~30度の範囲では,わずかに明るくなっていて,この部分を対日照という。

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大辞林 第三版の解説

こうどうこう【黄道光】

日没後は西空に、日の出前は東空に、黄道に沿って見られる舌状の淡い光。地球の軌道面に沿って散在する希薄なガスや微粒子が太陽光を散乱するために見られる現象。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

黄道光
こうどうこう

夜明け前の東天や日暮れ後の西天に地平線から中天に向かって三角形あるいは舌状に伸びて見える淡い光の帯。天球上の黄道に沿っているので黄道光とよばれる。とくに春の夕方と秋の明け方には黄道が地平線に対してもっとも大きな角度をなすので観測しやすい。
 黄道光は、太陽系の惑星などの軌道面に沿って、太陽を中心に凸レンズ状に分布している直径数マイクロメートルくらいの微塵(みじん)が日光を散乱しているために見られるもので、見かけ上も太陽に近いところほど明るく、離れるにしたがって淡くなるが、詳しく観測すると、黄道に沿って大円上に天を一周していることがわかる。[村山定男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こうどう‐こう クヮウダウクヮウ【黄道光】

〘名〙 冬から春の日没後の西天、秋から冬の日出前の東天に、黄道面に沿って見える淡い乳白色の円錐形の光帯。スペクトルは大体連続で、フラウンホーファー線が見えるところから、太陽系内の空間の稀薄なガスや微粒子の集団が日光を反射しているものと考えられる。地平線に近いほど光が強く幅が広い。〔現代語大辞典(1932)〕

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