デジタル大辞泉
「黒部五郎岳」の意味・読み・例文・類語
くろべごろう‐だけ〔くろべゴラウ‐〕【黒部五郎岳】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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黒部五郎岳
くろべごろうだけ
立山連峰の南端、大山町と岐阜県神岡町・上宝村の境界にそびえ、花崗閃緑岩で構成される。標高二八三九・六メートル。もとは飛騨名を中ノ俣岳、越中名を鍋岳と称した。元禄一三年(一七〇〇)の奥山御境目見通絵図・立山禅定並後立山黒部谷等絵図(県立図書館蔵)はじめ多くの新川郡絵図の類に鍋岳の名で記載。飛騨名は双六谷の支流中ノ俣谷の源頭に位置するところから、越中名は当山の南東面の巨大なカール地形を鍋に見立てたところから生じた名であろう。黒部五郎岳の名は信州系の名でカール底の岩石累々たる地形をゴロと称したところからきたのであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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黒部五郎岳
くろべごろうだけ
富山・岐阜県境にそびえる山。五郎は岩場のゴーロの意。富山市と岐阜県飛騨市(ひだし)、高山市の境に位置する。北アルプス中央部の三俣蓮華(みつまたれんげ)岳(2841メートル)の西方にあり、孤立して高くそびえ標高2840メートル。この山は花崗閃緑(かこうせんりょく)岩で構成され、山頂部には中生代の手取(てどり)統の礫(れき)岩が分布する。江戸時代、黒部奥山廻(まわ)りの記録での越中(えっちゅう)名は鍋山(なべやま)。黒部五郎岳は信州側山名で、中ノ俣岳(なかのまただけ)は飛騨(ひだ)側山名である。この山の東側は、氷河時代の氷河にえぐられ、欠けた鍋をみるようになっており、カールの底に羊群岩(ようぐんがん)やモレーン(堆石(たいせき))がある。なお、カール底の小流に水生昆虫トワダカワゲラがいる。富山地方鉄道有峰口(ありみねぐち)駅から登山コースが開けている。
[深井三郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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黒部五郎岳
くろべごろうだけ
中ノ俣岳,あるいは鍋岳ともいう。富山・岐阜県境,飛騨山脈の立山連峰南端にある山。標高 2840m。花崗閃緑岩から成る。山頂東側の標高 2700m付近にカール地形があり,尾根は比較的平坦。ハイマツ,コバイケイソウなどが多く,山頂からは北に薬師岳,立山,東に北アルプス裏銀座縦走路の鷲羽岳,野口五郎岳,槍ヶ岳などの眺望が得られる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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