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1次産品問題 いちじさんぴんもんだいcommodity problem

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

1次産品問題
いちじさんぴんもんだい
commodity problem

発展途上国の輸出のかなりの部分を占める1次産品が価格の不安定や需要の長期的低迷を生じやすく,これが発展途上国経済開発を安定的に進めるうえで障害となる問題。 1960年代から 70年代にかけて,1次産品の生産・輸出国における資源ナショナリズムの高まりを背景に,この問題が国連の場で討議されるようになり,1次産品の国際価格の下落の防止,下落した場合の輸出国に対する救済などが検討された。しかし商品の価格安定のための制度は,運用上の困難があるばかりでなく,短期的価格変動への対応には有効でも,構造的原因による長期的な価格下落には十分に機能しがたい。また需要が減少している場合でも,対象商品の生産が恒久化することにつながり,必要な生産転換を遅らせる面もある。このため1次産品問題の解決には,輸出国の特定産品への過度の依存からの脱却,工業化が並行して進められることが不可欠である。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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