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AED えーいーでぃー

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妊娠・子育て用語辞典の解説

えーいーでぃー【AED】

日本語では「自動体外式除細動器」といいます。電極のついたパッドを裸の胸の上に貼ると自動的に心臓の状態を判断し、もし心臓が細かくふるえて血液を全身に送ることができないようであれば(心室細動)、電気ショックを与えて心臓を正常に戻す機能を持っています。電源を入れると音声による指示が出ます。1歳以上8歳未満の子には小児用電極パッドを用いますが、機器によっては小児用がついていないこともあるので、この場合は成人用を用います。

出典|母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授)
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知恵蔵の解説

AED

自動体外式除細動器のこと。心室細動を起こした人に電気ショックを与えることで、正常なリズムに戻すための医療機器である。
心室細動を起こした心臓は、ポンプとしての機能を失い、脳やからだに血液を送ることができなくなる。そのため脳や体内に酸素が供給されなくなり、やがては心臓が完全に停止して死に至ることになる。
病院外での心停止は、全国で年間2~3万件あるといわれている。その多くは心室細動であり、高齢化により今後さらに増えると予想されている。
心室細動を起こした場合、唯一の治療方法が電気ショックを与え、心臓のリズムを正常に戻すことである。処置が1分遅れるごとに、10%ずつ救命率が低下するといわれている。できるだけ早く電気ショックを行うことで救命率も、その後の社会復帰率も向上する。
AEDの使用は、以前は医師のほか、救急救命士飛行機客室乗務員などに限られてきた。しかし、一般市民をはじめ多くの国民が救命に関与し、突然の心停止の際にまず現場で緊急に行われる救命処置がより迅速、的確になされることによって救命率の向上を目指すために、2004年7月から一般市民でも使用できるようになった。同時に普及にも力が入れられ、現在では空港や駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業など人が多く集まるところを中心に約20万台が設置されている。
AEDは機種によって操作に多少の違いはあるが、初めての人でも簡単に使用できるよう、音声が使い方を指示する仕組みになっている。電極パッドを貼る部位も、パッケージに示されている。診断機能もついており、心室細動以外の不整脈や心停止、あるいは呼吸や意識がある場合など電気ショックが必要のない場合にはボタンを押しても電気は流れない。
講習を受けていなくても使用できるとはいえ、緊急の場合には冷静に動くことは難しい。AEDの使い方をはじめとする救命救急の方法は近くの消防署や地域の講習会で学ぶことができるため、一度受けておくことが望ましい

(星野美穂 フリーライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

AED

心臓がけいれんを起こして血液を送り出せない心停止状態の時、電気ショックで心臓の動きを戻す機器。電源を入れて電極パッドを胸に張ると、電気ショックの必要性を自動で判断し、音声で使い方を指示する。2012年に一般市民がAEDを使った881件の約4割で患者が1カ月後も生存している。

(2014-05-25 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

エー‐イー‐ディー【AED】[automated external defibrillator]

automated external defibrillator》⇒自動体外式除細動器

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

AED【エーイーディー】

心臓がけいれんを起こして血液を送り出すポンプとしての役割が果たせなくなる心室細動を起こしている状態のときに,心臓に電気ショックを与えて正常な状態に戻す器械。自動体外式除細動器Automated External Defibrillatorsのこと。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

AED

〖automated external defibrillator〗
自動体外式除細動器。突然、心停止状態に陥った人に用いる救命装置。心電図を自動計測して、必要な場合は電気ショックを与える。多くの装置は音声指示に従って簡単に操作できる。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

AED
えーいーでぃー
automated external defibrillator

日本語名は自動体外式除細動器。心臓が細かくけいれんし、血液を送れなくなる重い不整脈「心室細動」の患者に電気ショックを与えて救命する装置。従来は、使用は医師に限定されていたが、厚生労働省は2003年(平成15)4月から救急救命士、さらに2004年7月からは一般人の使用を認めた。空港や駅、集会場やスポーツ施設などに設置が進み、医療・消防機関を除いた施設のAEDだけで2008年末には約15万台になっている。
 使用法は簡単で、音声ガイダンスに沿って操作をする。電極パッドを、心臓や呼吸が停止して意識を失った人の右胸上部と左胸下部に貼り付けると、AEDが心臓のリズムを自動解析する。電気ショックが必要な状態と解析した場合は、機器が自動で放電の準備をするので、充電が完了したら処置の指示に従ってショックボタンを押し、除細動を行う。医学的知識がなくても使用できるが、より確実迅速に行うため、講習を受けておくことが望ましい。
 AEDは2005年3月から9月まで開かれた愛知万博会場で約100台配置され、会場内で心停止で倒れた3人が全員AEDで救命された。京都大学の調査によると、2005年から2007年に公共の場で倒れるのを目撃された1万2631人のうち、462人は近くにいた人がAEDを操作した。その結果、32%は脳の障害を残さず社会復帰できたが、それ以外の、救急隊の到着後にAED処置を受けた人については14%と半分以下だった。AEDの実施が1分遅れると、脳の障害を残さずに社会復帰した人の率は9%下がる計算になるという。
 厚生労働省によると、2007年に実際に使われたのは287件で、380台に1台の割合だった。めったに使われないが、実際に使おうとする段階で有効に機能しない可能性が問題になっている。2010年4月、大阪市内で救急隊員が操作したAEDが動かず、男性が死亡した。消防機関が装置の不具合を疑ったケースが2009年だけで176件もあり、2008年以降、4社の約21万台のAEDが回収や無償修理の対象になった。[田辺 功]
『岡田和夫・三田村秀雄監訳『実践 AEDマニュアル』(2004・American Heart Association、中山書店発売) ▽輿水健治著『AED(自動体外式除細動器)を、使ってください――人工呼吸・心臓マッサージができなくても』(2006・保健同人社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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