出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ゼロ・ディフェクト運動ともいい、無欠点運動とか無欠陥運動と訳すこともある。企業で製品や活動の全般について、不良や欠陥をなくすことを目的にして展開する社内運動のこと。小集団の自主管理によって行うのが普通であり、このためQCサークルquality control circleと酷似し、あるいは同義になっている。数人ないし十数人程度の従業員で小集団をつくり、仕事上のミス、機械・設備等の不備、教育訓練の欠点、部品・材料の欠陥、勤労意欲の低下、システムの不備など、欠陥原因を除去する討議をし、改善策を提案・実施する。企業組織ばかりでなく、行政組織、病院組織などでも実行可能であり、現に多くの成果をあげている。
[森本三男]
…統計技法を活用し,全部門が品質管理を理解し,日常的な業務の質の向上に努める。(2)ZD運動 アメリカのマーティン社がミサイルの製造にあたってよびかけたZD(zero deffectsの略)計画をいちはやく日本電気がとり入れ,1965年から開始されたのがZD運動(まれに無欠点運動と訳す)である。従業員各自の注意とくふうにより仕事の欠陥を防止し製品やサービスの信頼性を高めるための活動で,ミスをなくすことは一人一人の努力で可能であると考え,許されないミスを防止するためにさまざまな技法を駆使している。…
※「ZD運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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