翻訳|dessert
食事の最後のコース。一般的にチーズ,甘みの菓子類,果物などをいう。イギリスでは甘みの菓子はスイーツsweetsと呼ばれ,その後に出る果物や木の実などをデザートという。デザートは同じつづりのフランス語デセールの英語化で,食卓の片づけをするの意。フランス語デセルビールdesservirを語源とする。食事の最後のコースに入る前に,いったんテーブルの上のものが片づけられたところから現在の意味に転じた。チーズのあとの甘み〈アントルメentremets〉としては,小麦粉の生地を用いたケーキ類,アイスクリームやシャーベットなどの氷菓,チョコレート菓子やプティ・フール(一口菓子)などのほか,レストランでは料理人が作る菓子〈アントルメ・ド・キュイジーヌentremets de cuisine〉とされているババロア,スフレ,ブラマンジェ,ゼリー,プディング,クレープ,果物のコンポートなどが前の料理とのバランスと各人の好みで選ばれる。
執筆者:辻 静雄
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主食後にとる菓子、果物、チーズ、コーヒーを総称していう。前菜からスープ、魚料理、肉料理、サラダと一連のコースが終わったところで、バター皿、塩入れ、こしょう入れなどの食器類をかたづけ、改めて供される甘味料理がデザートである。主要料理はあまり甘いものは出されないが、デザートコースでは甘味をもち、口あたりのしっとりしたものがよい。
デザートの種類としては温菓(加熱したもの)と冷菓とがある。温菓ではプディング、スフレ、フリッター、クレープ、パイ類、ビスケットなどが供される。冷菓としてはアイスクリームやシャーベットのように自然に口の中で溶ける氷菓類や、自然の酸味をもつ果物などが喜ばれる。
[小林文子]
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