出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
(井上健 東京大学大学院総合文化研究科教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
アメリカ合衆国でスペイン語を話す人口の総称で,政府筋がセンサスなどで使用しはじめた。差別的ニュアンスがあるとして,1990年代に入ってラティノLatinoも多く使用される。ヒスパニック人口は2235万余(1990)で,全米人口の9%を占めている。人口構成は多様で,メキシコ系1350万(全米人口の5%)が最も多い。スペイン語を話しカトリックで,ラテン的文化をもつことが共通点。移民数の多さと出生率の高さのため,21世紀前半にアフリカ系アメリカ人(黒人)の数を上まわると予想されている。
執筆者:編集部
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アメリカの少数民族としては最大の集団で,スペイン語を話す人々。1960年代から急速に増加し,2000年国勢調査(ラティノという名称も初めて使用)によると,アメリカの総人口2億8000万人の12.5%(3530万人)を占め,黒人(アフリカ系)の12.1%を抜いた。ヒスパニックの内訳は,メキシコ系58.5%,プエルトリコ系9.6%,キューバ系3.5%,その他となっている。人種的には白人,黒人ほかさまざまである。働く意欲は強いが,概して学歴が低く英語が不自由な人が多いため,所得面で不利である。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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