翻訳|mode
ラテン語のモドゥスmodusに由来し,方法,様式,形式などを意味する。今日では服装についても使われるようになり,ア・ラ・モードà la modeといえば流行の様式のことを指すようになった。英語のファッションとほとんど同義である。また服装についての新しい型を発表することを,フランス語ではコレクションというのに対し,英語ではファッション・ショーといい,日本でもファッションの語が一般に言いならわされている。モードに流行の語義が含まれはじめたのは,イタリアでは15世紀,フランスでは16世紀,イギリスでは17世紀からとされている。服装の歴史のうえで,15世紀から16世紀はルネサンスの思潮や地中海貿易の拡大などによって,イタリアのモードがフランスをはじめ他国に大きな影響を与えた時代であった。続く17~18世紀はフランスの宮廷文化の下で独自のモードが形づくられ,パリの宮廷モードはヨーロッパ諸国の中心を占めるようになる。これら貴族社会のモードの伝統を受けながら,近代的でより広範囲の産業にまで広めていったのが19世紀フランスにあらわれたオート・クチュールのデザイナーたちであった。限られた階級のモードは,彼らによってしだいに一般化され,とくに第2次大戦後には世界中に広まっていった。
執筆者:山浦 澄子
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…しかし明治時代以降,半音程をふくむ陰音階をも陰旋法と称したり,また琉球音階を琉球旋法とよぶなど,旋法と音階の用語の区別もあいまいで,多くの場合,ほとんど同義語に使われてきた。西洋音楽理論の普及とともに,モードmusical modeの訳語として概念が確定し,日本音楽に適用する場合は,雅楽の律旋,呂旋に限られるようになった。ただ特定の使い方としては,田辺尚雄のように日本音楽の音階を7音とし,旋法を5音とし,基本の7音音階から必要な音を選び出す考え方や,松本民之助のように日本音楽には音階は存在せず,すべて慣用句に結びついた旋法であるとする立場などがある。…
…さらに鉱物の化学組成もそれらの条件により変化するので,変成岩の鉱物の組合せとそれらの化学組成は,形成時の温度や圧力などの条件を推定する重要な手がかりとなる。なお岩石の造岩鉱物の量比はモードmodeとよばれる。【永原 裕子】。…
…おもなものは,カンラン石(フォルステライトMg2SiO4,フェアライトFe2SiO4),透輝石(ウォラストナイトCaSiO3,エンスタタイトMgSiO3,フェロシライトFeSiO3),ハイパーシン(エンスタタイト,フェロシライト),磁鉄鉱Fe3O4,イルメナイトFeTiO3,リン灰石3Ca3(PO4)2・CaF2などである。ノルム鉱物には角セン石や雲母などのように天然の岩石によく含まれている鉱物が含まれていなかったり,また天然の岩石中にはノルム鉱物の成分でないものが固溶体として含まれていたり,ガラスが含まれていたりするので,ノルム鉱物組成と実際の鉱物組成(モードmodeと呼ばれる)とが一致しないのがふつうである。しかし,岩石の化学的性質(例えば,シリカに対する飽和・不飽和の程度やアルカリの過剰など)を知り,また,他の岩石との化学組成の比較をするのにきわめて有用である。…
…ガラスファイバーの直径は0.1~0.3mm,プラスチックファイバーの直径は0.5~1mm程度である。光ファイバーのような導波構造においては,径方向と軸方向の位相関係から特定の全反射角をもった光だけが伝搬可能であり,これをモードと呼んでいる。ファイバー中を伝搬しうるモードの数は,光の波長,コア径,コアとクラッドの屈折率差などによって決まる。…
…この詩は親友ハラムを失った個人的悲しみをこえ,信仰によって心の平和にたどりつく詩人の苦闘の哲学詩で,これにより桂冠詩人になった。つづく《モード》(1855)は,〈抒情的モノドラマ〉と詩人の呼ぶ野心作だったが,前作ほど好評ではなかった。このあと海辺の町の悲恋の詩《イノック・アーデン》(1864)や,アーサー王伝説に時代思潮を織りこんだ長編詩《国王牧歌》(1859‐89)を完成,ますます信仰と懐疑,希望と失意の葛藤にのめりこみ,死と霊魂不滅の意味を探求しつづけた。…
…フランス語のfaçonからきていることばで,もののやり方を意味していた。フランスではモードmodeということばを使っている。服のつくり方,着方,その流行といったものをあらわすようになるのは16世紀以後で,ルネサンス期から,服装についての関心が高まったことを示している。…
…ラテン語のモドゥスmodusに由来し,方法,様式,形式などを意味する。今日では服装についても使われるようになり,ア・ラ・モードà la modeといえば流行の様式のことを指すようになった。英語のファッションとほとんど同義である。また服装についての新しい型を発表することを,フランス語ではコレクションというのに対し,英語ではファッション・ショーといい,日本でもファッションの語が一般に言いならわされている。…
…フランス語のfaçonからきていることばで,もののやり方を意味していた。フランスではモードmodeということばを使っている。服のつくり方,着方,その流行といったものをあらわすようになるのは16世紀以後で,ルネサンス期から,服装についての関心が高まったことを示している。…
…また50年には繊維産業の復活でギンガム,エバーグレーズなど新しい服地が生まれ,51年には国産のナイロン・ストッキングが売り出された。50年代からフランスのモード界との交流が盛んになりはじめ,日本にも紹介され,ファッション・ショーの開催,そしてファッション・モデルが誕生する。また《赤い靴》や《麗しのサブリナ》など映画のファッションがとり入れられ流行した。…
※「モード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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