三体(読み)サンタイ

精選版 日本国語大辞典 「三体」の意味・読み・例文・類語

さん‐たい【三体】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 書道で、真・行・草の三つの書体の称。また、生け花でもいう。
    1. [初出の実例]「真行草三体之趣不二存知一」(出典:烏羽玉霊抄(室町)上)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐柳公権伝〕
  3. ② 漢詩の三つの形式。作詩法などにもいう。
    1. [初出の実例]「三体とは、七言絶句、七言八句、五言八句の三体を云ぞ。又一詩の法、一句の法、一字の法、是をも三体と云ひ、又諷雅頌をも云ぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)一)
  4. ③ 能楽で、物まねの基礎となる三つの風体。老体・女体・軍体の称。
    1. [初出の実例]「二曲と申すは舞歌なり。三体と申すは物まねの人体也」(出典:至花道(1420)二曲三体の事)
  5. ④
    1. (イ) 和歌でいう三つの風姿。「歌経標式」にいう、求韻・査体・雑体の称。
      1. [初出の実例]「まづ髄脳につきて歌のさまをしるべしといふは、三体六体のおもむきをもわきまへ」(出典:簸河上(1260))
    2. (ロ) 和歌で、美の三大様式。後鳥羽院の催した建仁二年(一二〇二)の歌会での、いわゆる三体和歌が著名。
      1. [初出の実例]「いざたけある歌詠まむとて、『龍田の奥にかかる白雲』と三躰の歌に詠みたりし」(出典:後鳥羽院御口伝(1212‐27頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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