人間と同じように意志、感情をもち、行動すると考えられている神。これに対し、宇宙には世界の運行を支配する無定形の力が存在すると考えるのを汎神(はんしん)観という。古代ギリシアやローマの神々が人格神の一例であり、また現在の未開社会にもしばしばみられる。人格神はたいてい人間とその社会を反映しており、たとえば、諸人格神の間に家族関係、親族関係や、対立とか同盟の関係があったりする。古代ギリシア、ローマ、北欧、インド、イランなどインド・ヨーロッパ語族の神話では、神々は祭司・主権者の神々、戦士の神々、生産者の神々の3種に分類されており、これは、人間社会における身分の違い(たとえばインドの四姓)を神々の世界に投影したものと考えられている。
[板橋作美]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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