デジタル大辞泉
「十干」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
じっ‐かん【十干】
〘名〙 甲
(こう)、乙
(おつ)、丙
(へい)、丁
(てい)、戊
(ぼ)、己
(き)、庚
(こう)、辛
(しん)、壬
(じん)、癸
(き)の総称。中国の殷
(いん)代から、一〇日ごとに循環する日を表示する数詞として用いられ、周代になると、十二支と組み合わされて年と日とを表示するようになった。また漢代にはいって、
陰陽説
五行説と結合した結果、木(
甲乙)・火(
丙丁)・土(
戊己)・金(
庚辛)・水(壬癸)のように二つずつ五行に配当され、さらにその二つは、五行各々の陽すなわち兄
(え)と、陰すなわち弟
(と)を示すとされた。日本では、甲
(きのえ)、乙
(きのと)、丙
(ひのえ)、丁
(ひのと)、戊
(つちのえ)、己
(つちのと)、庚
(かのえ)、辛
(かのと)、壬
(みずのえ)、癸
(みずのと)ともよむ。十干は年と日を示すほか、種々の分類記号としても用いられ、日本では特に学業成績などの表示に使用し
ていたことがある。→
干支(えと)。〔
名語記(1275)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
十干
▽甲(こう/きのえ)、乙(おつ/きのと)、丙(へい/ひのえ)、丁(てい/ひのと)、戊(ぼ/つちのえ)、己(き/つちのと)、庚(こう/かのえ)、辛(しん/かのと)、壬(じん/みずのえ)、癸(き/みずのと) ※訓読みは、五行(木〔き〕、火〔ひ〕、土〔つち〕、金〔か〕、水〔みず〕)と陰陽(兄〔え〕、弟〔と〕)にあてたもの
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
十干
古代中国で発生した数詩で、時間と空間をあらわすのに使用したもの。非常に古く殷代(紀元前十五世紀~紀元前十一世紀)頃の甲骨文字にも記されている。五行の「木」「火」「土」「金」「水」が、陰陽それぞれに分かれたもので、「甲」「乙」「丙」「丁」「戊」「己」「庚」「辛」「壬」「癸」の十個に分けられる。
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報
普及版 字通
「十干」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典(旧版)内の十干の言及
【干支】より
…十干十二支のこと。古くは十日十二辰,十母十二子などともいった。…
※「十干」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」