婦人科で扱われる疾患の総称で、俗にいう血(ち)の道(みち)と同義に扱われることもある。
女性の体内器官は妊娠、出産、授乳の目的に適した構造と機能をもっており、卵巣や子宮の周期的変化も受精や受胎に対する受け入れの準備体制である。すなわち、女性は初経(初潮)によって青春期に入り、その後約30年間定期的に月経をみて、閉経により更年期を迎えるという生理的な各年代のくぎりをもつことが特徴であり、こうした独特な機能や現象を営んでいる反面、これらに関連した異常もおこしやすい。したがって、女性の疾患にはこれらの器官の異常や組織の変化と結び付いたものが多く、性器の炎症や腫瘍(しゅよう)も男性に比べると、はるかに多い。しかも、女性の各年代によって出現しやすい疾患には、それぞれ特徴がみられるなど、女性にとっては婦人科の診療は欠かせないものである。
[新井正夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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