デジタル大辞泉
「投網」の意味・読み・例文・類語
なげ‐あみ【投(げ)網】
1 「投網」に同じ。
2 鴨捕り用の三角形の網。下方に長い柄をつけて、鴨が飛んでくるのを待ち構え、通過直前に投げ上げる。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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と‐あみ【投網・唐網】
- 〘 名詞 〙 被網(かぶせあみ)の一種。円錐形で、網の裾を折り返して袋状にし、そこに鉛の重りを付けたもの。上端部に手綱が付いている。この手綱をにぎって水面に広げて投げ、綱を徐々にたぐって、網口を閉ざし、中にはいった魚を網地にからませて引きあげる。淡水魚のコイ・フナ・アユ、浅海魚のタナゴ・スズキ・アジなどを捕るのに用いる。うちあみ。とうあみ。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「うしろから・前へ投出す唐網(トアミ)うち」(出典:雑俳・手鼓(1707))
なげ‐あみ【投網】
- 〘 名詞 〙
- ① 水面に投げひろげて魚を捕える被網(かぶせあみ)の一種。とあみ。〔羅葡日辞書(1595)〕
- ② 鴨を捕獲するのに用いる三角形の網。下方に長い柄をつけて、鴨が山の尾根を低く飛んで来るのを待ち構え、通過する直前に投げるもの。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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投網
とあみ
網漁具のうち、魚群の上にかぶせてとる掩網(かぶせあみ)の一種。網の下部(網裾(あみすそ))は円く、折り返して袋状につくられ、沈子(ちんし)を通した沈子綱がつけられている。上部(竜頭)には手綱が通されている。操作は、手綱の一端を左手首にかけ、網地の大部分を左肘(ひじ)と左肩にかけ、さらに残部の網裾の大半を手前から順次右手に繰り分けてもち、船上、陸岸あるいは浅所で、左後方から右前方へ振り出し、網裾を十分開張させて、コイ、フナ、ウグイ、アユ、ボラなどの群れを目がけてかぶせ、袋の中で絡ませるか、網目に刺し、手綱で網を絞りながら引き寄せてとる。人力によって操作するので網の大きさに限度があり、小型の網が多い。地方によっては、打ち網、投げ網(なげあみ)、投網(とうあみ)などともいう。
[笹川康雄・三浦汀介]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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投網【とあみ】
かぶせ網の一種。円錐形で下縁は丸く広く,裾(すそ)を折り返して袋を形成し,この部分に沈子(いわ)と沈子綱をつける。円錐形の頂点には手綱をつけ,舟あるいは陸上から魚群の上に投げかぶせて漁獲する。川や湖沼,ごく浅い海でボラ,アユ,コイ,クロダイ,サケなどをとる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の投網の言及
【漁具】より
…大きな敷網類はいずれもイワシ,アジ,サバなど群れをなして行動する魚種を対象とするが,現在,この漁具を使う漁業で最も重要なのはサンマ棒受網([棒受網漁業])である。 かぶせ網類は敷網類と反対に,上方から網を魚に覆いかぶせるもので投網などがこれにあたる。河川・湖沼で使われることが多いが,海の岸近くでボラ,クロダイなどをとるのに使われることもある。…
※「投網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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