翻訳|xenolith
火成岩の中に含まれている、その火成岩(母岩(ぼがん)という)とは別種の岩石片。ゼノリスともいう。母岩とまったく起源が異なる岩石であれば外来捕獲岩または外来岩片という。母岩と同じマグマに由来する岩石(結晶作用の早い時期に固結した部分)であれば同源捕獲岩という。形は丸みのあるものから角張ったものまでさまざまである。大きさは数ミリメートルから数メートルのものまである。捕獲岩は、マグマが上昇してくる途中にあった岩石を破片として取り込んだものである。上部マントルをつくっている橄欖(かんらん)岩類やエクロジャイトが捕獲岩としてアルカリ玄武岩やキンバレー岩に含まれていることがある。これらの捕獲岩は丸みを帯びた岩片となっていることが多いので、橄欖岩団塊とか橄欖岩ノジュールともよばれる。上部マントルまで人間の手が届かない現在、上部マントル物質として手に入る唯一の試料が捕獲岩である。
[千葉とき子]
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