盲蛇(読み)メクラヘビ

デジタル大辞泉 「盲蛇」の意味・読み・例文・類語

めくら‐へび【盲蛇】

有鱗ゆうりん目メクラヘビ科の爬虫はちゅう類。全長16センチくらい。体はミミズに似て頭と胴との区別が明らかでなく、全身一様にうろこで覆われ、目は退化している。地中にすみ、シロアリなどを食う。南西諸島以南に分布
盲蛇にじず」の略。
[類語]くちなわ長虫大蛇だいじゃ大蛇おろちうわばみ毒蛇錦蛇青大将縞蛇ヤマカガシがらがら蛇波布コブラ海蛇

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「盲蛇」の意味・読み・例文・類語

めくら‐へび【盲蛇】

〘名〙
① メクラヘビ科の最も原始的なヘビ。また、特にブラーミニメクラヘビをいう。体長約一八センチメートル。頭と胴の区別はほとんどなく、一見ミミズ状。体は小さな円鱗でおおわれ、目はきわめて小さく、うろこの下に埋もれる。体色は暗褐色で赤紫色の光沢を帯びる。口は小さく、毒もない。地中に穴を掘ってすみ、シロアリやミミズを捕食。熱帯地方に広く分布し、日本では奄美大島・沖縄に生息する。
② (「めくら(盲)蛇におじず」の略から) 物のおそろしさを知らないで、むてっぽうなことをする人をたとえていった。
※雑俳・軽口頓作(1709)「つけてをく・こしをれ花にめくら蛇」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「盲蛇」の解説

盲蛇 (メクラヘビ)

動物。メクラヘビ科に属するヘビの総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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