国の経済が一定期間にどれだけ伸びたのかを示す指標。国内でつくり出されたモノやサービスの付加価値の合計額である国内総生産(GDP)の増減率を指す。そのまま計算する名目と、物価変動の影響を除いた実質がある。景気拡大・後退期間の正式な判定ではGDPそのものではなく、生産、消費、雇用など景気に敏感に反応する9指標の変化を中心に分析する。
更新日:
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
ある経済の総体としての規模の成長率を経済成長率と呼ぶ。経済の規模の指標としては通常,実質国民総生産(GNP)あるいは実質国内総生産(GDP)が使われる。たとえば1995年度の日本経済の実質国民総生産の成長率は2.5%であった。これは,1995年度の実質国民総生産が1994年度のそれに比べて1.025倍になったということである。このように経済成長率は前年(度)比で示されることが多いが,国民総生産のデータは四半期ごとに発表されるので,対前四半期の経済成長率も用いられる(アメリカなどではこの傾向がとくに著しい)。一般に経済成長率のデータをみるうえでの注意は,それが長期的な経済成長に対応する部分と短期的な景気循環に対応する動きとの両方を含んでいるということである。5年なり10年なりの平均の成長率をみれば,その期間の経済成長の速度がわかろうし,短期的に不況にさしかかる際には平均の成長率よりも低い経済成長率が,不況からの回復の過程では平均よりも高い成長率が観察されるのが普通である。ある経済のマクロのパフォーマンスを表すのに最もよく用いられるのが経済成長率であるが,経済成長率が高いからといって国民の厚生水準の伸び率が高いとは必ずしもいえない。投資が消費に比べて高い率で成長しているかもしれないし,国民総生産等に含まれない経済活動,またインフレーション,所得の分配等の問題にも注意を払うべきだからである。
→経済成長
執筆者:植田 和男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
(本庄真 大和総研監査役 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
出典 (株)外為どっとコムFX用語集について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新