電磁誘導のうちで、自分自身がつくる磁界(磁場)が変化したときにおこる電磁誘導をいう。自己感応ともいう。はコイルに電流を流したときに生ずる磁界を示す。磁界の強さは電流に比例するが、磁力線の形は電流が変化しても変わらない。さて、電流が変化すると、このコイルを貫く磁束が変化する。電磁誘導の法則により、このコイルに誘導起電力が発生する。誘導起電力の大きさは、電流の時間変化の割合に比例する。この比例係数を自己誘導係数または自己インダクタンスという。自己感応係数ということもある。電流が毎秒1アンペア変化するとき、1ボルトの誘導起電力を発生するような自己誘導係数を1ヘンリーという。コイルに発生する誘導起電圧の向きは、コイルを流れる電流の変化を妨げる向きである。コイルの自己誘導係数は、コイルの幾何学的な形だけで決まる。形が同じならば、自己誘導係数はコイルの巻き数の2乗に比例する。コイルの中を鉄、フェライトなど強磁性材料で満たせば、自己誘導係数は透磁率倍となる。
コイルには、直流電流はそのまま通すが交流電流は通しにくい働きがある。直流回路のオームの法則の抵抗に相当するものは、コイルの自己誘導係数と交流周波数の積である。しかし、抵抗と違って熱を発生しない。コイルは交流回路、電子回路において、抵抗、コンデンサーとともに重要な部品である。
[山口重雄]
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→電磁誘導
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…閉じた回路の近くで永久磁石を動かすか,あるいは電流が流れている他の回路を動かしたり,その電流を切ったりしたときこの現象が観測されるほか,また閉じた回路に流れている電流が変化した場合にも,この回路を貫く磁束が変化するため回路に誘導起電力を生ずる。これを自己誘導といい,これに対して,二つの電流回路を流れる電流の一方が変化することによって,他方の回路に誘導起電力が生ずる場合を相互誘導という。これらの現象でたいせつなことは,電気的量,または磁気的量が時間的に変化していることである。…
※「自己誘導」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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