文化の発展をとらえる一つの視点であり、とくに人類学の流れのなかで伝播(でんぱ)主義diffusionismの視点に対立させられる。進化主義は、現存の未開人の生活から、歴史的な意味での原始時代の人類の生活の様式を類推することができると考え、人間性についての斉一性の原理という観点から、文化の直線的な発展を強調する。E・B・タイラーは、このような考え方を代表し、自然を生命化するアニミズムに宗教の起源を求め、そこから、霊魂崇拝を通じて人格神崇拝へと進む宗教の直線的進化という主張を提起した。また、L・H・モルガンは、野蛮・未開・文明という人類の進化の3段階という考え方から、未開社会の親族称呼を手掛りとして、原始乱婚から単婚に至る家族と婚姻の一系列的進化の理論を展開した。
さらに、L・A・ホワイトは、人類の文化全体の普遍的進化を主張する文化学culturologyの視点を提起し、文化序列の法則的展開を明らかにしようとした。ホワイトの視点は、19世紀の進化主義と区別する意味で、新進化主義neo-evolutionalismとよばれる。しかし、文化の独立発生を強調する進化主義の考え方は、のちに、文化の伝播や触変を強調するシュミット、グレープナー、フロベニウスらによって批判されることとなる。
[田中義久]
『E・B・タイラー著、星野恒彦・塩田勉他訳『文化人類学入門』(1973・太陽社)』
一月五日ごろから二月二、三日ごろの、小寒、大寒合わせた約三〇日間。寒中(かんちゅう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の中 薬喰 声つかふ 酒作 紅粉(べに) 門垢離(かどごり)」(出典:俳...