成人に達しても一家の主人になれず、なお家長の監督を受ける男子。古く公家(くげ)、武家では曹司住(ぞうしずみ)ともいった。これには2種あり、その一は嫡男でまだ家督相続を受けない者、その二は次男以下で分家・独立せず親や兄の家にとどまる者をさした。鎌倉末期以降、武家の間に長男子単独相続が発達すると、次男以下は生涯親や兄の扶養を受けて一室で暮らす者が増え、その風潮は江戸時代には町人や農民の間にも及んだ。東北地方の大農経営の家などでは家族労力を結集すべく、オジ、オンジなどとよばれる次男以下をいつまでも家にとどめて働かせる風があった。これらの人々が部屋住の冷遇から脱出することはむずかしく、婿養子になるか、都会に出稼ぎに行くかぐらいしか方法はなかった。
[竹田 旦]
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