誣告(読み)ぶこく

精選版 日本国語大辞典 「誣告」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐こく【誣告】

〘名〙 (「ふこく」とも) 故意事実と異なる内容で、人を訴えること。わざと事実をまげていうこと。
※律(718)名例「品秩卑微。誣告反坐。与白丁異」
風博士(1931)〈坂口安吾〉「余を指して誣告(ブコク)の誹を止め給へ」 〔漢書‐宣帝紀〕

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デジタル大辞泉 「誣告」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐こく【×誣告】

[名](スル)《「ふこく」とも》故意に事実を偽って告げること。「同僚誣告する」
[類語]讒訴密告裏切り内応内通気脈を通じる背信背徳背任変心寝返りおためごかし讒言告げ口垂れ込み言い付ける

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普及版 字通 「誣告」の読み・字形・画数・意味

【誣告】ふこく

無実のことを告げる。〔漢書、宣帝紀〕耆老の人、~血氣、亦た暴の心(な)し。~今より已來、十以上は、誣して人を傷するに非ずんば、佗(た)は皆坐せしむること勿(なか)れ。

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世界大百科事典(旧版)内の誣告の言及

【虚偽告訴罪】より

…人に刑事または懲戒の処分を受けさせる目的で虚偽の申告をする罪で,3ヵ月以上10年以下の懲役に処せられる(刑法172条)。刑法の表記現代化以前は〈誣告(ぶこく)罪〉とよばれた。本条は被告訴者の法的自由および国家の審判作用を保護しようとするものである。…

※「誣告」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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