血管内皮細胞 けっかんないひさいぼう endothelial cells
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 血管内腔(ないくう)の表面を覆う内皮を構成する扁平(へんぺい)な細胞。リンパ管内腔にも存在し、単に内皮細胞ともよばれる。略称EC。血液やリンパ液…
細胞接着分子 さいぼうせっちゃくぶんし
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 細胞の表面にあって、細胞どうしあるいは細胞と細胞外マトリックス(基質)の接触による接着にかかわる分子の総称。CAM (cell adhesion molecule)…
小膠細胞 しょうこうさいぼう microglia
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 神経膠細胞の一種。ミクログリア、小神経膠ともいう。通常は中枢神経系(脳や脊髄(せきずい))の組織に、突起を伸ばした不活性な状態(ラミファイド…
ナチュラルキラー細胞 なちゅらるきらーさいぼう natural killer cell
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- リンパ球の一種。全身の細胞をくまなく監視し、悪性変化して癌(がん)化した細胞やウイルスの侵入を察知し、ウイルスだけでなく感染した細胞ごと殺そ…
ちつさいぼうしん【腟細胞診】
- 改訂新版 世界大百科事典
飲細胞運動 いんさいぼううんどう pinocytosis
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 飲作用ともいう。アメーバなど生きた細胞が,体外から浸透作用によらないで溶液などの物質を細胞内に取入れる現象。細胞表面が内部へ向って小さくく…
じゅようきさいぼう【受容器細胞】
- 改訂新版 世界大百科事典
細胞外基質
- 栄養・生化学辞典
- →細胞外マトリックス
細胞外水分
- 栄養・生化学辞典
- 生体のもつ水分のうち細胞の外にあるもの.すなわち,血漿,間質液,リンパ液の水分を合わせたもの.全水分の約35%とされる.
間葉細胞
- 栄養・生化学辞典
- 胚の内胚葉と外胚葉の中間に現れる胚葉の細胞.
小膠細胞
- 栄養・生化学辞典
- →小グリア細胞
メラニン形成細胞
- 栄養・生化学辞典
- メラニン細胞,メラノサイト,色素細胞ともいう.表皮の基底細胞の間に分布し,メラニン色素を作る働きをする.
メルケル触細胞
- 栄養・生化学辞典
- →メルケル細胞
卵祖細胞
- 栄養・生化学辞典
- 卵原細胞ともいう.雌性の生殖細胞を形成する過程で,卵巣の中で原生殖細胞から生じるもので,卵形成のもとになる細胞.
きていさいぼうがん【基底細胞がん Basal Cell Carcinoma】
- 家庭医学館
- [どんな病気か] もっとも頻度の高い皮膚がんで、高齢者の顔面によくできます。長い年月、日光に曝(さら)されることが重大な原因と考えられてお…
細胞質遺伝 さいぼうしついでん cytoplasmic inheritance
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 核以外に存在する遺伝子によって支配される遺伝。核外遺伝,染色体外遺伝ともいう。母性遺伝などの非メンデル性遺伝を行い,正逆交配によって F1 に…
孔辺細胞 こうへんさいぼう guard cell
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 保護細胞ともいう。植物の葉などにみられる気孔や水孔を構成する1対の細胞。普通,腎臓形であるが,イネ科の植物では唖鈴形である。気孔の孔辺細胞は…
さぷれっさーてぃーさいぼう【サプレッサー T 細胞】
- 改訂新版 世界大百科事典
さいぼうせいぶつがく【細胞生物学】
- 改訂新版 世界大百科事典
さいぼうそしきせつ【細胞組織説】
- 改訂新版 世界大百科事典
かんたい‐さいぼう〔‐サイバウ〕【×桿体細胞】
- デジタル大辞泉
- ⇒桿状体かんじょうたい
線維芽細胞 せんいがさいぼう fibroblast
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 線維細胞とも呼ばれる。結合組織を構成する最も主要な細胞で,線維成分である膠原線維や弾力線維を産生する。芽細胞と呼ばれているが,未熟という意…
造血幹細胞 ゾウケツカンサイボウ hematopoietic stem cell
- 化学辞典 第2版
- 血液幹細胞ともいう.すべての血球に分化できる能力をもつ幹細胞.骨髄に存在し,細胞表面にCD34抗原を有する.細胞表面に存在するタンパク質は,細…
はこつさいぼう【破骨細胞】
- プログレッシブ和英中辞典(第4版)
- an osteoclast
たさいぼう‐せいぶつ(タサイバウ‥)【多細胞生物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多くの分化した細胞が集まって一個体をなす生物の総称。ふつうにみられるほとんどの動植物はこれに属し、特に動物では後生動物ともいう。…
京都大iPS細胞研究所
- 共同通信ニュース用語解説
- 皮膚や血液など特定の役割を持った細胞に、人工的に数種類の遺伝子を入れて、さまざまな細胞に変化する能力を持たせた人工多能性幹細胞(iPS細胞)の…
ひしょうさいぼう‐はいがん〔ヒセウサイバウ‐〕【非小細胞肺×癌】
- デジタル大辞泉
- 肺癌はいがんのうち、腺癌・扁平上皮癌・大細胞癌などの総称。小細胞肺癌以外のものをいう。肺非小細胞癌。非小細胞性肺癌。
核(生物)【かく】
- 百科事典マイペディア
- 細胞の原形質内に存在し,細胞の活動を統制し,増殖と遺伝に中心的な役割を果たす小体。ただし,細菌やラン藻などの原核生物は核をもたず,DNAは核様…
血管細胞の機能(心血管代謝と機能)
- 内科学 第10版
- 血管の構造は,図5-2-17にシェーマ化したように,内側(血液の接する側)から順に,内皮細胞,基底膜,血管平滑筋細胞,外膜(筋性線維芽細胞myofi…
造血細胞の発生(総論1:造血のしくみ)
- 内科学 第10版
- 個体の発生過程における最初の造血は胚の体外に存在する卵黄囊で起こる.胎生25日頃より卵黄囊壁内に血島とよばれる造血巣が認められ,この造血を…
プロトプラスト
- 百科事典マイペディア
- 植物,細菌,酵素などの細胞の細胞壁を,細胞壁溶解酵素で処理して取り除いたもの。原形質体とも呼ばれる。植物や微生物の細胞融合には,このプロト…
胚細胞系腫瘍(脳腫瘍各論)
- 内科学 第10版
- (6)胚細胞系腫瘍(germ cell tumor) 生殖器原発のきわめて多彩な組織像を呈する腫瘍群の総称で,わが国の統計では全脳腫瘍の約3%を占め,欧米…
再生医療【さいせいいりょう】
- 百科事典マイペディア
- 機能障害,機能不全になった臓器・組織などに,組織培養・細胞培養からつくった固有の組織を移植し再生をはかる再生医学,医療を言う。臓器移植には…
メチニコフ
- 百科事典マイペディア
- ロシア生れのフランスの生物学者。ハリコフ大学卒業後,ドイツ,イタリアに留学。のちオデッサ,ペテルブルグ大学等の教授となったが,帝政政府によ…
iPS細胞の応用
- 共同通信ニュース用語解説
- 人工多能性幹細胞(iPS細胞)の応用 体のさまざまな細胞に変化する能力があるiPS細胞は、病気やけがで失われた体の働きを人工的に補う再生医療への応…
ESとSTAP細胞
- 共同通信ニュース用語解説
- ES細胞とSTAP細胞 胚性幹細胞(ES細胞)は受精卵の細胞から作られる万能細胞の一種。受精卵が分裂を始めた後に一部の細胞を取り出し、培養して作る。…
成人T細胞白血病(ATL)
- 共同通信ニュース用語解説
- 白血球の一種T細胞に感染するウイルス「HTLV1」が原因の白血病。母乳や性交渉、安全対策前の輸血などで感染する。潜伏期間が数十年と長く、感染者の…
CAR―T細胞療法
- 共同通信ニュース用語解説
- CAR―Tカーティー細胞療法 一部の白血病や悪性リンパ腫といった血液がんの患者への新たな治療薬。患者の血液から取り出した免疫細胞の一種の「T細胞…
びまんせい‐だいさいぼうがたビーさいぼうリンパしゅ〔‐ダイサイバウガタ‐サイバウ‐〕【▽弥漫性大細胞型B細胞リンパ腫/×瀰漫性大細胞型B細胞リンパ腫】
- デジタル大辞泉
- 悪性リンパ腫の一つ。B細胞というリンパ球から発生する非ホジキンリンパ腫。成熟したリンパ球の2倍を超える大きな核を持つ腫瘍細胞がはびこるように…
しょうさいぼうせい‐はいがん〔セウサイバウセイ‐〕【小細胞性肺×癌】
- デジタル大辞泉
- ⇒小細胞肺癌
アポトーシス
- 百科事典マイペディア
- 細胞が遺伝的な指令に基づいて死ぬこと。アポトーシスを誘導する遺伝子は自殺遺伝子と呼ばれる。形態的には核内のクロマチンが凝集したあと細胞全体…
細胞・組織・器官の老化(加齢と老化)
- 内科学 第10版
- 細胞の分裂寿命の発見によって,組織・器官・個体の老化は細胞の有限分裂能に起因する細胞死の反映であると考えられるようになった.特に細胞分裂…
巨核球系細胞(成熟血球の産生制御機構)
- 内科学 第10版
- (2)巨核球系細胞 巨核球系の前駆細胞CFU-Megは増殖した後に,巨核球系細胞に特徴的な,多倍体化とよばれる細胞分裂を伴わないDNA合成を繰り返し…
iPS細胞による再生医療
- 共同通信ニュース用語解説
- 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経や筋肉の組織を移植し、病気の臓器の機能回復を図る再生医療。角膜や神経細胞では、実際に患者に移植する…
ネイチャー
- 百科事典マイペディア
- 世界で最も権威のある英国の科学雑誌。週刊。ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG,マクラミン社の科学雑誌部門)が記事の編集を担当している…
たんかんさいぼう‐がん〔タンクワンサイバウ‐〕【胆管細胞×癌】
- デジタル大辞泉
- 胆管癌のうち、肝臓内の胆管から発生する癌。原発性肝癌の一つ。肝内胆管癌。
ひしょうさいぼうせい‐はいがん〔ヒセウサイバウセイ‐〕【非小細胞性肺×癌】
- デジタル大辞泉
- ⇒非小細胞肺癌
成人T細胞白血病・リンパ腫(白血球系疾患)
- 内科学 第10版
- 定義・概念 成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)は,ヒトTリンパ球向性ウイルス(ヒトT細胞白血病ウイルスともいわれる)1型(human T-lymphotropic vi…
シュライデン
- 百科事典マイペディア
- ドイツの植物学者。ゲッティンゲン,ベルリン両大学で医学と植物学を修め,1850年イェーナ大学植物学教授。植物の発生過程を研究し《植物の発生》(1…
iPS細胞の臨床研究
- 共同通信ニュース用語解説
- 人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床研究 体のさまざまな細胞に変化する能力を持つiPS細胞は、病気やけがで失われた体の働きを補う再生医療への応用が…