(読み)カク

デジタル大辞泉 「核」の意味・読み・例文・類語

かく【核】

果実の中心にある種子を保護している堅い部分。さね。
細胞核
原子核」の略。「融合」
凝結核ぎょうけつかく
核兵器のこと。「廃絶」
地球の中心部。深さ2900キロから中心までの部分。ニッケルなどからなり、液体状の外核と高密度の固体である内核とに分かれる。地核。コア。
環式化合物の環の部分。ベンゼン核など。
真珠養殖で、母貝に入れる小片。
物事の中心。核心。中核。「グループのとして活躍」
10神経核
[類語](1種子種物さね種皮菜種/(2細胞細胞膜細胞壁細胞質原形質単細胞核酸リボ核酸デオキシリボ核酸遺伝子染色体性染色体ミトコンドリア組織胚珠胚乳胚芽/(6地殻地核マントル岩床岩脈マグマ岩漿プレート/(9中心目玉核心基軸心臓

かく【核】[漢字項目]

常用漢字] [音]カク(漢) [訓]さね
果実のたね。「核果
物事の中心。「核心地核中核細胞核
病気による細胞の固まり。「結核痔核じかく
原子核核兵器のこと。「核実験核爆発核武装核分裂熱核

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精選版 日本国語大辞典 「核」の意味・読み・例文・類語

かく【核】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生物の細胞の中心にある球形の小体。核膜に包まれ、内部を満たす核液中には染色糸と一個または数個の仁がある。核分裂によってふえ、分裂時には種々の形態をとる。細胞の生活機能の中枢であるとともに遺伝のにない手でもある。〔医語類聚(1872)〕
  3. 果実の種子を保護している堅い部分。果実の内果皮が硬化したもの。ウメ、モモなどの種子の類。さね。たね。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  4. 物事の中心。急所。核心。
    1. [初出の実例]「事実の核(カク)を蔵(かく)しても、兎に角半分の話は済んだ」(出典:黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉五)
  5. 真珠の養殖で、母貝の体の中に入れる小球。貝殻が用いられる。
  6. 原子核。また、核兵器。「核融合」「核搭載艦」
  7. 地球の中心核。地球内部の約二九〇〇キロメートル以上の深い部分。外核と内核に分けられる。

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普及版 字通 「核」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音] カク・カイ
[字訓] さね・かたい・かんがえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(亥)(がい)。は獣の骨骼の形で、堅核の意がある。〔説文〕六上に「蠻夷、木皮を以て篋と爲す。(れんそん)の如し」とあり、は鏡匣の意。

[訓義]
1. さね、たね、しん。
2. くだもの。
3. かたい、きびしい。
4. 覈・較・校と通じ、しらべる、かんがえる、ただす、さだめる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 水加志乃木(水かしの木) 〔和名抄〕 佐(さね) 〔名義抄〕 サネ・マコト・アキラカニ

[語系]
kk、骼keak、覈kek、骸keは声義近く、みなその肉を除いた中核のところをいう。〔周礼、地官、大司徒〕「其の植物は覈物(かくぶつ)に宜し」とは李・梅の属をいう。覈にまた覈検の意がある。(較)・(校)kekと同声である。

[熟語]
核果・核擬・核議・核験・核算・核視・核実・核心・核仁・核正・核定・核桃・核物・核練・核論
[下接語]
果核・結核・肴核・核・根核・残核・実核・精核・綜核・中核・剔核・留核・練核

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「核」の意味・わかりやすい解説

核(物理)
かく

一般に物や現象およびその認識の中心に位置するもののことであって、原子核や細胞核のように、核の文字を添えて、これら中心にあるものを表す。以下、原子核、細胞核、凝結核、天体核を例に説明する。

 原子核は、原子の中心に位置する中性子・陽子の集まりで、その大きさは半径1兆分の1センチメートル以下である。その結合エネルギーは原子内電子に比して著しく大きく、このため原子核の状態は周りの電子の運動の影響をほとんど受けない。

 細胞核は、細胞の中心にあって、遺伝情報を担うデオキシリボ核酸の大部分やタンパク質合成に必要な諸器官を含み、生命体としての細胞の中核的存在である。ただ生命誕生の初期の細胞はまだ細胞質と細胞核とに分かれていなかった。やがて細胞内に核が形成され、真核細胞の出現となった。

 凝結核は、大気中の水蒸気が凝結する場合、凝結過程で凝結の芯(しん)の働きをする微粒子であって、凝結現象のなかで中心の役割を演ずるものである。

 これに対し天体核は、天体の中心にある何かの存在ではなく、天体核現象の略称として用いられることがある。天体核現象とは、天体から生ずるエネルギーの重要な部分が天体内の原子核反応に基づいていることに注目し、天体現象を特徴づけてよぶ通俗的な名称である。この点で他の用語と比べると、核の用い方が異なっている。

 このほか、液体および固体から析出した微粒子が境界値以上の大きさに成長して安定になったものを析出核という。また、放出核が、原子核反応の結果、放出された原子核をいうように、原子核や細胞核の略称として核を付することもある。

[田中 一]

『M・シュミット、G・バービッジ他著、谷川安孝訳、中村誠太郎編監訳『宇宙の歴史と天体核物理』(1973・講談社)』『阿部龍蔵・川村清監修、永江知文・永宮正治著『原子核物理学』(2000・裳華房)』『水野重樹・丹羽修身・広瀬進・米田悦啓・木南凌編『細胞核研究の最先端――核の機能構造とダイナミックス』(2001・共立出版)』『市村宗武・坂田文彦・松柳研一著『原子核の理論』(2001・岩波書店)』『高田健次郎・池田清美著『原子核構造論』(2002・朝倉書店)』『竹安邦夫・米田悦啓編『細胞核のダイナミクス』(2004・シュプリンガー・フェアラーク東京)』


核(地球)
かく

地球の内部をゆで卵に例えたとき、卵の黄身(卵黄)にあたる部分を地球の核、中心核あるいはコアcoreという。核を構成する物質の主成分は金属鉄であり、卵の殻や白身に相当する部分が岩石質物質であるのと対照的である。核の半径は約3470キロメートル、マントルと核の境界面は地表から深さ2900キロメートルにある。核はさらに、地球の中心より半径約1390キロメートルの地点を境にして、内核、外核の二つの部分に分けられる。

 地震学的研究により、外核は融(と)けた状態であるのに対し、内核は固体状態であることがわかっている。この違いは、核内部の温度と金属鉄の融点の変化の差によるものか、あるいは外核と内核を構成する物質の組成が多少異なっている(内核は鉄、ニッケル合金に近く、外核は鉄より軽い硫黄(いおう)などの軽元素に富む)ためと思われる。

 外核では融けた金属鉄が対流していると考えられている。導電性の流体の運動により、核が巨大な発電機となる。この発電機の作用によって磁界が生じ、これが地球の磁場のもとになっている。

 核がどのようにしてつくられたかについては現在二つの説が提唱されている。その一つは、地球が原始太陽系星雲の中で形成されるときに、金属鉄の核が最初につくられ、その後岩石質物質が付け加わって最終的な地球になったという考えである。もう一つは、地球がほぼ現在の大きさにまで成長したのちに、金属鉄が重力によって沈降して中心に集まったというものである。いずれの説もまだいくつかの不満足な点があり、その解明は将来の研究にゆだねられている。

[水谷 仁]

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改訂新版 世界大百科事典 「核」の意味・わかりやすい解説

核 (かく)
core

地球科学用語。地下約2900km以深の地球の中心部分を核と呼ぶ。中心核と呼ばれることもある。深さ約5150kmを境として,外側の外核と内側の内核とに分かれる。どちらも主成分は鉄であるが,外核は流体で,内核は固体であると考えられている。

 1897年ウィーヘルトE.Wiechertによって示唆された核の存在は,1906年オールダムR.D.Oldhamにより注目されるようになった。大地震によって発生する地震波を世界中の観測所で観測すると,震央付近から震央距離100度付近まで連続してP波の到着が認められる。しかし,これ以遠ではP波の到着が認めにくくなる。この現象は,地球深部にP波速度が急激に減少する境界があるために生ずると考えられた。この境界の内側が核であり,外側はマントルと呼ばれる。震源からマントル内を通過して伝搬したP波は,このマントル-核境界を通過する際に,核内のP波速度が遅いために,地球の中心部の方へ屈折する。この屈折のため,核内を通過するP波は震央距離142度以遠にのみ伝搬する。震央距離104度から142度まではP波が到達しない核の影となる地帯(シャドーゾーンshadow zone)である。マントル-核境界の深さは13年にグーテンベルクB.Gutenbergにより2900kmと推定された。核の影の地帯でも微弱なP波の到達が認められることがある。36年,レーマンIrge Lehmannはこの核の影でのP波の振幅が,マントル-核境界の回折では説明できないほど大きいことから,核内にP波速度の大きい中心部(内核)が存在することを推論した。

 外核内ではS波の伝搬が認められないことや,マントル-核境界でのS波の強い反射などから,外核は流体であると考えられる。また,マントル-核境界はかなり明瞭な境界で,物性は急激に移りかわると推定されている。一方,外核-内核境界の速度構造には種々のモデルがあり定説はない。外核より15%程度P波速度の大きい内核は,S波の存在が推定され,地球振動の研究からも固体と考えられている。地球内部の地震波速度構造や地球の全質量,慣性能率から核内の密度はマントル内に比べてはるかに大きいことがわかる。この核内の密度や地震波速度,さらに宇宙における元素の存在度を考えると,核はおもに鉄からなりたっていると推定される。鉄隕石の組成などから10%程度ニッケルが含まれていると仮定される。

 近年,衝撃波の実験から核内部に相当する圧力下での物性の測定が可能となってきた。核が鉄-ニッケル合金のみからなると考えると,密度は実際より大きすぎ,P波速度は遅すぎる。このため,水素,酸素あるいは硫黄など,密度が小さく速度を増加させる少量(数%)の不純物が,核内に含まれると考えられる。外核はおもに溶融した鉄からなるので,この導電性の流体の運動により地球の主磁場が維持されていると考えられている。マントル-核境界の圧力は約140万気圧である。温度は,マントルのケイ酸塩鉱物が溶融せず,鉄を主成分とする外核が溶融していることから約3700℃と推定される。外核-内核境界での圧力は約330万気圧である。低圧下で測定された鉄の融点の圧力変化を,この圧力まで外挿することにより,外核-内核境界の温度は4300℃程度と従来考えられていた。最新の衝撃波実験により,外核-内核境界に相当する圧力下での鉄の融点が測定されたが,その温度は従来の推定よりはるかに高く6000℃程度である。
地球
執筆者:


核 (かく)
nucleus

細胞核ともいう。細胞内にあって遺伝情報をになう最も基本的な構造。菌類や原生動物などの下等生物から高等動植物に至る真核細胞では,すべての染色体が核とよばれる球状構造の特殊な原形質(核質)の中にある。核は二重の膜構造(核膜)によって他の原形質(細胞質)から隔離された原形質成分であるが,細胞質への通路として核膜には多数の小孔(核膜孔)があいている。また,核膜の内膜と外膜の間にある腔隙(こうげき)は小胞体系の内腔を通ってやがて細胞外液につながっているから,核は細胞外環境に直接接しているとみることもできる。核の形状には細胞の形態にしたがって球形・楕円体・扁平な円盤・アメーバ状の多形などいろいろなものがある。大きさはふつう直径20~30μmであるが,1μm以下から1000μm以上に達するものまであり,核の形態や大きさは生理的条件によっても変わる。肝細胞では,核の容積は原形質全体の10~18%であるのに対し,胸腺細胞では60%に達する。核の微細構造および機能は細胞分裂の周期にしたがって変化する。分裂間期の代謝核には75~250μmの繊維構造をとる染色糸が現れるが,染色糸の基本構造はヒストン8分子が結合したコア粒子にDNA鎖が巻きつきながらビーズ状に連なったヌクレオソーム構造で,この構造をコイル状に短縮した繊維構造が染色質となって核質中に分散している。あらかじめDNA鎖の複製が完了した分裂核の染色糸は分裂期に入ると急速に短縮・凝縮して染色体となり光学顕微鏡で観察できる構造に変わる。やがて核膜が破れ核質と細胞質とは混じり合うが,染色体は微小管からなる分裂装置によって細胞質の両極に二等分され,それぞれ新たな核膜によって娘核(じようかく)をつくる。続いて起こる細胞質分裂によって新しい核をもつ二つの娘細胞ができあがる(有糸分裂)。一部の下等な真核細胞では,長く伸びた分裂核は中央でくびれて2個の娘核となり,その間,核膜が無傷のまま分裂は完了する(無糸分裂)。また,原生動物の繊毛虫には大核と小核があり,大核は細胞の生活機能を支配する遺伝情報の発現を活発に行うのに対し,小核は遺伝子の完全なセットを子孫に伝えるためのストックであり,接合に際し,分裂して静止核と移動核をつくり,移動核を交換して合核を形成する。また,ある種の細胞では核が細胞質分裂を伴わず,複数の核をもった多核細胞になる場合や複数の細胞が二次的に融合してシンシチウムを形成する場合が知られている。細胞の構造・機能が単純な細菌・ラン藻(原核細胞)は核をもたずDNA鎖は核様体として細胞質中に広がる。

 細胞の進化に伴って高度に分化した細胞の構造・機能を支配する多量な遺伝情報(DNA)が核の中にいかにして納められるようになったのか,また,ストックされた多数の遺伝子群から必要に応じて適切な遺伝情報だけを引き出す制御の機構がいかにして獲得できたのかという問題は細胞学にとって重要である。最近の遺伝子工学細胞工学では,核移植・細胞融合・クローン遺伝子の顕微注入などによって細胞核の遺伝情報発現を制御する研究が進められている。
細胞
執筆者:


核 (かく)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「核」の意味・わかりやすい解説


かく
kernel

(1) 集合 X から集合 Y への関数 f があるとき,f(x1)=f(x2) ,すなわち f によって同じ値をとるという同値関係のことをいう。普通は XY線形空間f線形写像のときについて,この同位関係は,0 との同値,すなわち N={xf(x)=0} を考えると,x1x2N で表わせるので,0 の原像である Nf の核という。
(2) 積分変換
において,関数 k のことを核という。
(3) 集合の内部 (→内点 ) のことを核と呼んだ時代もあるが,最近はあまり使われていない。

核[地球]
かく[ちきゅう]
core of the earth

コアともいう。地球表面から 2900km以深の中心部。 1913年に地震波の解析その他から,ドイツの B.グーテンベルクによって最初に核の存在が確立された。震源からみて地球の裏側に地震波が到達しない陰の部分があることは,マントルと核の物性が著しく異なることを示し,地震波のS 波が核を通らないことは,核が液体であることを示す。核は体積にして 1.75×1026cm3 ,地球全体の 16.2%を占め,平均密度が 10.7g/cm3 の球で,約 5100km以深の中心部の内核と外側の外核に分けられる。内核はP 波の通り方から推定したもので,外核が液体であるのに対して固体であるらしい。地球中心部は,圧力が約 350万気圧,密度は約 15~17g/cm3 。核の組成は鉄または鉄とニッケルの溶融合金とみられる。これは密度の値と隕鉄の存在に基づく有力な説であるが,近年,ケイ酸塩が高圧のため金属相になったとする説も出ている。地球磁場の主原因は核にあるとされている。

核[細胞]
かく[さいぼう]
nucleus

真核細胞内に存在する,核膜によって囲まれた構造。細菌などの細胞には核膜はなく,核と呼ぶべき特別な構造は見当たらない。核には,遺伝情報を担う DNAが多数の蛋白質RNAとともに収納されている。細胞の活性に対応し,必要な遺伝情報が DNAから伝令 RNA (mRNA) に読み取られる。核の中ではその後 mRNAにさまざまな加工が施され,核膜に開いた穴 (核膜孔) を通って,細胞質へ移動後,蛋白質へと翻訳される。核膜で DNAを包み込みわざわざ区画化した理由は,真核細胞がより綿密で多様な遺伝子の発現調節を必要とするからであろう。


かく

原子核」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「核」の意味・わかりやすい解説

核(生物)【かく】

細胞の原形質内に存在し,細胞の活動を統制し,増殖と遺伝に中心的な役割を果たす小体。ただし,細菌やラン藻などの原核生物は核をもたず,DNAは核様体として細胞質中に散在する。球形か楕円体のものが多く,一つの細胞に普通1個。二重の膜構造をもつ核膜に包まれるが,核膜には細胞質との通路として多数の小孔がある。内部は核液で満たされ,その中に1〜数個の小球状の仁(核小体)と,染色体がある。染色体を構成する染色質の主成分はヒストン分子とDNAである。→細胞

核(地球)【かく】

地表から深さ2900kmの不連続面リヒター=グーテンベルク不連続面)より深い地球の中心部。中心核とも。密度9〜15g/cm3,温度4000〜6000℃。おもにニッケルと鉄からなると考えられる。深さ5100kmを境として外核と内核に分けられる。地震波の横波が通過できないので,少なくとも外核は液態と考えられる。
→関連項目シアル地球マグマオーシャン

核(物理)【かく】

原子核

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栄養・生化学辞典 「核」の解説

 (1) 細胞内器官で,核膜に囲まれ,遺伝子の本体であるDNAの大部分が存在している場所.細胞分裂時にはDNAの複製が核内で進む.タンパク質合成に必要なRNAは大部分核内でDNAを鋳型にして合成される.(2) モモやウメなどの果実内部の堅い部分.内果皮が木質化したもので,その中に種子を含む.(3) 結晶の生成の中心となる部分.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「核」の解説


カク
nucleus

[別用語参照]原子核

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

デジタル大辞泉プラス 「核」の解説

核(CORE)

日本のポピュラー音楽。歌はシンガーソングライター、尾崎豊。1987年発売。

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【原子核】より

…原子の質量の大部分を担っている。生物学における細胞の核などと混同するおそれのない場合には単に核nucleusと呼ばれることもあり,原子核に関する用語には核力,核子など核を接頭語とするものが多い。原子核の電荷は,電子の電荷の絶対値をe,原子番号をZとしてeZで与えられる。…

【積分方程式】より

…しかし積分方程式を系統的に論じたのは,ボルテラV.Volterra(1860‐1940)とフレドホルムE.I.Fredholm(1866‐1927)である。 一般的な形として,f(x),K(x,y)を既知関数,φ(x)を未知関数とするとき,はそれぞれフレドホルム型積分方程式,ボルテラ型積分方程式と呼ばれ,K(x,y)をこれらの方程式の核という。K1(x,y)=K(x,y)とおき,n>1で定義したKn(x,y)を反復核という。…

【線形写像】より

…線形写像fVWについて,Ker(f)={aVf(a)=0},Im(f)={f(a)|aV}はそれぞれV,Wの線形部分空間になる。Ker(f)をfの核,Im(f)をfの像と呼び,Im(f)の次元をfの階数という。V,Wがともに有限次元であるとして,e1,……,enVの,e1′,……,em′がWの基底とすると,Vの元aと書ける。…

【脳】より

… 成人の脊髄は身長の28~29%の長さがあるが(日本人では40~47cm),脳と脊髄の重量比は約55対1であり,中枢神経系において脳の占める割合がいかに大きいかがわかる。また,脳のなかでも大脳半球(大脳外套と大脳核)が全脳重の80%を占め,小脳は約11%,その他,間脳,中脳,橋,延髄は合わせて7~8%にすぎない。図1にヒトの脳の形態を,図2に頭蓋骨中の脳および髄膜,図3に脳・脊髄の解剖学的区分,図4に中心管と脳室の区分を示す。…

【地球】より

…チャンドラー運動はおもに四季の気圧配置や海流の変化による。このほか南極の氷床の消長,大地震,地殻変動,地球の核とマントルとの間の電磁気的カップリングによっても自転速度に変化が生じる。海水と海底との間に生じる潮汐摩擦によって自転にブレーキがかかり,しだいに自転速度が減る現象を永年減速といい,1日の長さが100年間に約0.014秒ずつ長くなる。…

【鉄隕石】より

…日本では滋賀県田上山の鉄隕石(重量174kg)が最大。鉄隕石の平均組成とコンドライトの金属相の平均組成の密接な対応関係より,鉄隕石はコンドライト組成物質の部分的あるいは完全融解により分離した金属相を代表し,それが地球中心部の核に対応すると推定されている。鉄隕石はNi含有量により,ヘキサヘドライトhexahedrite(Ni4~6%),オクタヘドライトoctahedrite(Ni6~14%)およびアタキサイトataxite(Ni14%以上)に細区分される。…

【原子核】より

…原子の中心にあって正の電荷をもつ小さなかたまり。原子の質量の大部分を担っている。生物学における細胞の核などと混同するおそれのない場合には単に核nucleusと呼ばれることもあり,原子核に関する用語には核力,核子など核を接頭語とするものが多い。原子核の電荷は,電子の電荷の絶対値をe,原子番号をZとしてeZで与えられる。質量は近似的に水素原子の質量の整数倍で,この整数Aを質量数と呼ぶ。原子番号が同じでも質量数の異なる原子核(同位体)が存在するので,原子核を表すのには,通常,元素記号Xの左上に質量数Aを,左下に原子番号Zをつけ,Xのような記号が用いられ,例えば原子番号6の炭素の原子核で質量数12のものはCと表される。…

【細胞】より

… 現在,いろいろな細胞の微細構造ならびにその代謝機能が明らかにされるに及んで,生物の違いや細胞の違いを超えた共通普遍性を基盤に,細胞の特異性を理解し,また,研究する細胞生物学cell biologyが大きな発展を遂げている。
【原核細胞と真核細胞】
 細胞には,原則的に1個の核様体nucleoid,あるいはnucleusがあって,その生物種に固有の遺伝子(DNA)のすべてがそこに局在している。すべての細胞は,核様体をもつ〈原核細胞prokaryotic cell〉と核をもつ〈真核細胞eukaryotic cell〉の二つのグループに分けられる。…

【脳】より

…これらのニューロンは一様に分布しているのではなく,その集合状態には粗密があり,配列の様式も多様である。ニューロンの細胞体の集合が,その集合密度,位置関係,形態的特徴などによって周囲の構造から区別できる場合,それらを核nucleusまたは神経核という。〈核nucleus〉という語は,日本語,英語ともに細胞の場合の核と同じであるが,その内容,意味はまったく異なる点には注意を要する。…

【細胞】より

… 現在,いろいろな細胞の微細構造ならびにその代謝機能が明らかにされるに及んで,生物の違いや細胞の違いを超えた共通普遍性を基盤に,細胞の特異性を理解し,また,研究する細胞生物学cell biologyが大きな発展を遂げている。
【原核細胞と真核細胞】
 細胞には,原則的に1個の核様体nucleoid,あるいはnucleusがあって,その生物種に固有の遺伝子(DNA)のすべてがそこに局在している。すべての細胞は,核様体をもつ〈原核細胞prokaryotic cell〉と核をもつ〈真核細胞eukaryotic cell〉の二つのグループに分けられる。…

※「核」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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