おお‐みこともち(おほ‥)【大宰・太宰】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おお」は接頭語。「みこともち」は勅命を受けて地方に下り、政務をとる官の意 )① =たいさい(太宰)③[初出の実例]「其れ筑紫の大宰(…
おお‐みどう(おほみダウ)【大御堂】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 寺の堂の大きなもの。また、金堂。[初出の実例]「大御堂の供養の年の会の日は、人いみじうはらふべかなりとききしかば」(出典:大…
おおみ‐み(おほみ‥)【大御身】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) =おおみま(大御身)[初出の実例]「池辺大宮治天下天皇大御身労賜時」(出典:金銅薬師仏造像記(法隆寺所蔵)丁…
おお‐みやすんどころ(おほ‥)【大御息所】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おお」は接頭語 ) 先代の天皇の御息所。また、天皇の母。おおみやすどころ。[初出の実例]「おほみやすん所とていますかりける、いと…
おお‐もんび(おほ‥)【大紋日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「もんび」は「ものび(物日)」の変化した語。「おおもんぴ」とも ) 遊里の紋日の中でも特に重要な日。正月の三が日、節句、盆、月見…
おお‐やまねこ(おほ‥)【大山猫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ネコ科の哺乳類。大きさは小さなヒョウぐらいで体長は約一メートル。尾は短い。体は淡褐色で斑紋は不明瞭。耳に黒色の長毛がはえている。…
おお‐やもり(おほ‥)【大守宮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ヤモリ科の爬虫類。全長約三〇センチメートル。体色は青灰色で赤い斑点が散在する。アジア南部一帯に分布。その鳴き声からトッケイとも呼…
おお‐ゆな(おほ‥)【大湯女】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 年増(としま)の湯女(ゆな)。摂津国(兵庫県)有馬温泉での称が著名。⇔小湯女(こゆな)。[初出の実例]「大ゆな・小ゆな多き中に、わけて名…
おお‐よもぎ(おほ‥)【大艾】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「やまよもぎ(山艾)」の異名。〔日本植物名彙(1884)〕
おお‐ろうか(おほラウカ)【大廊下】
- 精選版 日本国語大辞典
- 江戸城本丸にあった座敷の名。越前の松平氏、加賀の前田氏、薩摩の島津氏、因幡の池田氏、阿波の蜂須賀氏など、八家が着座した。[初出の実例]「国持…
おお‐んべ(おほ‥)【大嘗・大贄】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおにえ(大嘗)」の変化した語。「おほむへ」とも表記 )① =おおにえ(大贄)①[初出の実例]「是に海人の苞苴(オホムベ)往還(かよふ…
すい‐だい【水大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。万物を構成する元素である四大(地大・水大・火大・風大)の一つ。すべての物にあるしめりけはこの元素の本性によるもので、摂集す…
くう‐だい【空大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「大」は一切のものの本源としてのよりどころの意 ) 仏語。五大の一つ。空間のこと。碍も障もなく、いっさいをその中に安住させるもの…
てい‐だい【帝大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「ていこくだいがく(帝国大学)」の略。[初出の実例]「帝大(テイダイ)の学生の不品行が目に立つ間は、尚未だ帝大の価値が認められて居る…
さく‐だい【作大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「さくだいしょう(作大将)」の略。[初出の実例]「隣家の雞を捕へて食って居るところを、その家の作代に見つかって」(出典:田園の憂鬱…
し‐だい【市大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「しりつだいがく(市立大学)」の略。
だいあく‐そう【大悪僧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 たいへんな悪事をはたらく僧侶。極悪の僧。また、大のあらくれ僧。[初出の実例]「興福寺の西金堂衆、観音房、勢至房とてきこえたる大悪僧…
だいあく‐にん【大悪人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大悪をはたらく人。この上ない悪人。極悪人。[初出の実例]「娑婆世界の大悪人」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月一日)
たい‐い(‥ヰ)【大位】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 高い官位。高位。[初出の実例]「我若向後至二大位一。心事相諧者」(出典:本朝文粋(1060頃)一三・為左大臣供養浄妙寺願文〈大江匡衡〉)…
だい‐おん【大恩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな恩。ひじょうに深い恩。厚恩。〔色葉字類抄(1177‐81)〕[初出の実例]「祖師伝法の大恩、ねんごろに報謝すべし」(出典:正法眼蔵(…
だい‐おんき(‥ヲンキ)【大遠忌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。浄土真宗で、宗祖親鸞の遠忌のこと。
たい‐かい(‥クヮイ)【大魁】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中国の科挙の試験で、殿試の最優秀合格者をいう。② ( 形動 ) 心の広いこと。心がけやおこないなどが立派であること。偉大であること。ま…
たい‐き【大逵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「逵」は大道の意 ) 大きな道。大路。大通り。大道。[初出の実例]「中央の処に大なる洞門(アルチ)を開く、其前は美麗に甃石をなしたる…
たいき‐あつ【大気圧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大気の圧力。
だい‐きゅうし(‥キウシ)【大休止】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きな句切り目。[初出の実例]「こんな短詩形ですから句切りは大休止で、之れがいくつもあっては」(出典:乙字俳論集(1921)〈大須賀乙…
だい‐きょうこう(‥キョウクヮウ)【大恐慌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 世界的に大きな規模で起こる経済恐慌、金融恐慌。日本では、明治三三年(一九〇〇)初めて大規模な恐慌が襲った。[初出の実例]「印度政…
だい‐こうじ(‥カウジ)【大柑子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きい柑子。現在の夏みかん。[初出の実例]「をさめ殿にあらん、大かうじの中におほきにきずなからん、みつとりてもてこ」(出典:宇津保…
だいこん‐な【大根菜】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「だいこんそう(大根草)」の異名。〔物類称呼(1775)〕
だい‐さん【大参】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。禅宗で、住持が法堂(はっとう)にのぼって、もっぱら修行僧に宗旨を説くこと。上堂。⇔小参。[初出の実例]「石頭を動著せしめず大参…
だい‐じ【大辞】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =だいめいじ(大名辞)
だい‐しっぱい【大失敗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな失敗。重大なしくじり。[初出の実例]「忽ち大失敗(ダイシッパイ)を招くに至れり」(出典:新粧之佳人(1886)〈須藤南翠〉一九)
たい‐しゃ【大射】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 昔、宮中で正月に行なわれた射術の行事。内射。射礼(じゃらい・しゃれい)。〔令義解(718)〕 〔周礼‐春官〕
だい‐じょう【大丞】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大弁(だいべん)の唐名。[初出の実例]「大弁二人 〈相当従四位上。唐名尚書左右大丞〉」(出典:職原鈔(1340)上)② 明治二年(一八六九)…
だい‐しょうねつ(‥セウネツ)【大焦熱】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「だいしょうねつじごく(大焦熱地獄)」の略。[初出の実例]「第一地獄亦分為レ八、一等活、二黒縄、三衆合、四叫喚、五大叫喚、六焦熱、…
だい‐じんぐう【大神宮・太神宮】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 一 ] 天照大神をまつる宮。すなわち、伊勢の皇大神宮(内宮)。また、天照大神をいう。[初出の実例]「告二斎王事于伊勢太神宮一〈略〉奉二幣帛於同…
たい‐ぜい【大税】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 令制で、徴集されて国倉に納められた租。諸国にとどめおいてその経費とする。おおちから。正税(しょうぜい)。[初出の実例]「又国宰郡司貯…
だい‐せんじ【大宣旨】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 宣旨を分類した呼称の一つ。大臣が宣し、弁官の一人が奉ずる様式のもの。おおせんじ。
だい‐ぞう(‥ザウ)【大象】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな象。[初出の実例]「願は廿の大象を給はりて水を運て魚を生けむ」(出典:観智院本三宝絵(984)上)
だい‐そうとう【大総統】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 辛亥革命成立後、一九一二年から二四年まで、中華民国に設けられた元首の称号。のち、総統と改称、四八年蒋介石が初代総統に就任。〔袖珍…
たい‐そく【大則】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな規則。根本となる大原則。また、重大な事柄。大事。[初出の実例]「学術の大則(タイソク)に拠ば」(出典:亜非利加内地三十五日間空…
たい‐そつ【大率】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 副詞 〙 おおかた。おおむね。[初出の実例]「然而審二夫意之所一レ寓、大率不レ出二規祝之間一焉耳」(出典:懶室漫稿(1413頃)序・野橋梅雪図詩…
だい‐てんし【大天使】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ローマ‐カトリック教会で分けられる九階級の天使のうち、第八階級の天使。人間と最も関係が深い。ミカエル、ガブリエル、ラファエルなど。
たい‐へき【大辟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「辟」は刑の意 ) 重い刑罰。死刑。古の五刑の一つ。[初出の実例]「凡決二大辟罪一。〈謂。辟者。罪也。死刑為二大辟一也〉」(出典:令…
だい‐ほうてい(‥ハフテイ)【大法廷】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きな法廷。[初出の実例]「公判は控訴院第三号大法廷に開れぬ」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉序に代ふ)② 最高裁判所で、裁判官一…
だい‐ぼん【大梵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。① 大梵天の略。[初出の実例]「第三〈略〉初禅有レ三梵衆梵輔大梵是」(出典:秘蔵宝鑰(830頃)上)「ある時は、観音・勢至の二菩薩…
だい‐ま【大魔】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 強大な威力を持つ悪魔。[初出の実例]「日本国の大魔(マ)と成りて、天下を乱り」(出典:源平盛衰記(14C前)八)
だい‐もんび【大紋日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ⇒おおもんび(大紋日)
たい‐ゆう(‥イウ)【大憂】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きな心配。〔国語‐呉語〕② 親の喪。また、天子の崩御。[初出の実例]「北門鎖鑰本同儔、六尺嬰孩任二大憂一」(出典:山陽遺稿(1841)…
だい‐りっし【大律師】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。僧綱の一つ。律師の上位。[初出の実例]「基真禅師に法参議大律師として冠は正四位上を受け」(出典:続日本紀‐天平神護二年(766)…
だい‐りゅうこう(‥リウカウ)【大流行】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一時期に非常に社会に広まること。おおはやり。[初出の実例]「その頃は、新橋でも芳町でも、お神楽が大流行(ダイリウカウ)だったと云ふ事…