じん‐てん【人天】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =にんでん(人天)[初出の実例]「武后は人天を顧みず、冷然と正義を蹂躙した」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉武器)[その他…
じん‐ぱつ【人髪】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の髪。人間の頭髪。[初出の実例]「予、奥州に在し頃是をしる。水溝の中に長さ尺余の黒髪の如き者あり。土人、足絞(あしがらみ)と云。人…
じん‐ぴら【人平】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人絹織物の一種。経(たていと)、緯(よこいと)に縒(よ)りのないレーヨン糸を使った、比較的密度の粗い平織物。
じん‐か(‥クヮ)【人火】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人の過失による火事。火災。天火などに対していう。② 漢方医学あるいは術数家の説で、火を天火、地火とともに三つに分ける場合の一つ。…
じん‐かん(‥クヮン)【人寰】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「寰」は区域の意 ) 人間の住んでいる所。世の中。世間。人間界。[初出の実例]「豈敢為二人寰之翫一。須三以作二仏界之資一」(出典:本…
じん‐じ【人耳】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の耳。また、人に聞かれること。ひとぎき。外聞。[初出の実例]「雖三然雑沓聒二人耳一、且喜太平気象存」(出典:枕山詩鈔‐初編(1859)…
じん‐じゅう(‥ジウ)【人獣】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人間とけもの。人間や獣類。[初出の実例]「草木は其中に生茂し、人獣は其中に生活す」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉四)② =じん…
じん‐い【人意】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の心。人々の心。人心。[初出の実例]「能知二人意一狎不レ去、或泝或沿与レ波遊」(出典:文華秀麗集(818)下・水上鴎〈朝野鹿取〉)「…
しょうばい‐にん(シャウバイ‥)【商売人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 商売をする人。あきんど。商人。また、金銭に抜けめのない人をたとえていう。[初出の実例]「いか体の民百姓、市町之商売人迄も」(出典:…
しょうよう‐じん(シャウヤウ‥)【上陽人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「しょうようじん」とも ) 中国の唐代、洛陽の宮殿上陽宮にいた後宮女性。玄宗皇帝の愛がもっぱら楊貴妃にそそがれたため、宮中の多く…
さんかん‐にん(サンクヮン‥)【参観人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんかんしゃ(参観者)[初出の実例]「参観人を尋常と特別との二種に分ち」(出典:東京日日新聞‐明治一九年(1886)一一月三〇日)
さんぐう‐びと【参宮人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神社に参拝する人。特に、伊勢参宮をする人。[初出の実例]「忽雷電鳴騒天大雨如レ沃。参宮人十方不レ論二貴賤一。恐畏迷二心神一」(出典…
こうりょく‐にん(カウリョク‥)【合力人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 協力、援助をしてくれる人。協力者。応援者。助力者。[初出の実例]「かのかうりよくにん、そのとかをまぬかれんために、ほんにんをうち、…
さい‐じん【細人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 度量の小さい人。心のせまい人。小人(しょうじん)。[初出の実例]「細人とは小人を云」(出典:古活字本荘子抄(1620頃)九)[その他の文献…
ざいかい‐じん【財界人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 国や地域社会の経済を動かし得るような力をもった実業家や金融業者。[初出の実例]「大阪ぢゅうの主だった財界人がずらりと顔を揃へるやろ…
ざいきょう‐にん(ザイキャウ‥)【在京人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 都に滞在、居住している人。〔日葡辞書(1603‐04)〕② 鎌倉時代、京都に常駐して六波羅探題に奉公した西国に所領を有する御家人。大番役…
さいく‐にん【細工人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 木工・彫金などの細かい細工をする職人。細工師。また、細工に巧みな人。手先の器用な人。細工者。〔塵芥集(1536)〕[初出の実例]「堺町…
りき‐じん【力人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 力の強い人。また、相撲取り。力士。力者。りょくじん。[初出の実例]「朝庭に力人有りと聞きて試みむと念ひ」(出典:日本霊異記(810‐824…
らい‐にん【癩人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ハンセン病の患者をいった語。現在では用いない。らいじん。〔貞享版沙石集(1283)〕
るす‐にん【留守人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 留守番をする人。留守居。[初出の実例]「山雲在昔去来物、魚鳥如今留守人」(出典:本朝麗藻(1010か)下・秋日到入宋寂照上人旧房〈藤原…
りょうり‐にん(レウリ‥)【料理人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 料理をする人。料理することを業とする人。料理番。[初出の実例]「秀吉公御代に、台所衆、朝は日之出に参、台所の前に鐘あり。其鐘をつか…
ちゅうさい‐にん【仲裁人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =ちゅうさいしゃ(仲裁者)[初出の実例]「一々喧嘩の様子、とっくりあれにて聞いた故、ちょっと仲裁人に出た」(出典:歌舞伎・天満宮菜…
にん‐しゅ【人趣】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。五趣または六趣の一つ。人間道をいう。[初出の実例]「返て人趣(にんシュ)に生れて菩薩の行を修し、速に円満する事を得しめむ」(出…
にん‐よく【人欲】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の欲心。人間の欲望。じんよく。[初出の実例]「三歳の体仁(としひと)に代を禅(ゆづ)りし心、人慾(ニンヨク)深きといふべからず」(出典…
つかい‐と(つかひ‥)【使人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 召使う者。下僕、従者など。つかいびと。[初出の実例]「物部の守屋の大連の資人(ツカヒト)、捕鳥部の万なり」(出典:日本書紀(720)崇…
トルコ‐じん【トルコ人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 トルコ民族。また、トルコ共和国の国籍をもつ人。[初出の実例]「都児格人此名を嫌ひ、自ら阿斯満尼(ヲスマンヂ)と称す」(出典:輿地誌略…
なあて‐にん【名宛人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 名宛にされた人。手紙などで、名宛にされてそれを受け取る人。〔仏和法律字彙(1886)〕② 特に、証券などで、名を指定された人。
なき【亡】 人((ひと))
- 精選版 日本国語大辞典
- この世にいない人。死んで今はいない人。死者。故人。[初出の実例]「風速の美保の逋廻(うらみ)の白つつじ見れどもさぶし無人(なきひと)思へば」(出典…
と‐ひと【鄙人・鄙】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「外(と)人」の意 ) 都の外、すなわち地方に住む人。田舎の人。また、ある特定の人以外の人。それらを蔑視していう。また転じ…
とみ‐びと【富人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 富んだ人。裕福な人。金持。[初出の実例]「富人(とみひと)の家の子どもの着る身無みくたし捨つらむきぬ綿らはも」(出典:万葉集(8C後…
めずらし‐びと(めづらし‥)【珍人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 珍しい人。たまにたずねて来た人。珍客。[初出の実例]「めつらし人をもまづとこそ、ここにこれ彼れものし給へりけるに」(出典:宇津保物…
めんかい‐にん(メンクヮイ‥)【面会人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 面会を求める人。[初出の実例]「伝染病だから面会人(メンクヮイニン)は拒絶される」(出典:閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉大病)
やぼ‐じん【野暮人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 やぼな人。やぼ。[初出の実例]「帰る姿はやぼ人の、笠も足駄も踏み散らかいて」(出典:歌謡・松の葉(1703)三・一夜かがみ)
みな‐ひと【皆人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 その場にいる人、全員。すべての人。みなひとびと。[初出の実例]「みな人、乾飯のうへに涙おとしてほとびにけり」(出典:伊勢物語(10…
みょうだい‐にん(ミャウダイ‥)【名代人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 名代をつとめる人。代理となる人。[初出の実例]「人民の名代人なる者相会して国政を議し毫(け)も私なきは亜米利加合衆国を以て最とす」(…
むた‐り【六人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の数六つ。六人。[初出の実例]「浮世風呂の風呂の中にて、女の数が五人(いつたり)、六人(ムタリ)七人(ななたり)ぢかく居はべりて」(出…
みつ‐じん【蜜人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 自然に、または人工を施すことによって、死体のいつまでも原形をとどめているもの。みちひと。ミイラ。[初出の実例]「異国にも蜜人となる…
ボーア‐じん【ボーア人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ⇒ブーアじん(━人)
ぼく‐じん【僕人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 めしつかい。僕従。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕 〔春秋左伝‐襄公三一年〕
まい‐にん(まひ‥)【舞人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =まいびと(舞人)
はな‐びと【花人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 花のように美しい人。また、花を見る人。《 季語・春 》[初出の実例]「都をばいかに花人春たえて東の秋の木葉とはちる」(出典:海道記(1…
はふり‐と【祝人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =はふり(祝)
パリサイ‐びと【パリサイ人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 紀元前後の時代に活躍したユダヤ教の一派。民衆から離れ、律法を厳格に守ることを主張する排他的形式主義の立場。キリスト迫害の主動的役割を果たし…
つこうまつり‐びと(つかうまつり‥)【仕人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 おつかえする人。朝廷や貴人におつかえする人。奉公人。[初出の実例]「御てうど、つかうまつり人、おとらずまうけられて」(出典:宇津保…
だんごう‐にん(ダンガフ‥)【談合人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「だんこうにん」 ) 相談に乗って助言してくれる人。[初出の実例]「Comitia〈略〉ヤク ハットヲ サダムル dancǒninno(ダンカウニ…
とく‐にん【徳人・得人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =とくじん(徳人)①② 富裕な人。金持。財産家。分限者(ぶげんしゃ)。有徳人(うとくにん)。[初出の実例]「又徳人、たよりなしのいへのう…
ぞうしき‐にん(ザフシキ‥)【雑色人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 令制で、四等官・品官(ほんかん)以外の伴部・使部などの雑任の官の総称。官司内の雑務に従事する。諸家や諸国の国衙(こくが)・郡衙にも…
そう‐にん(サウ‥)【相人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人相を見る人。人相見。相者。相工(そうこう)。[初出の実例]「そのころ、高麗人の参れる中に、かしこきさうにむありけるを聞こし召して」…
だいどう‐げいにん(ダイダウ‥)【大道芸人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大道や社寺の境内などで芸を演ずる者。居合抜き、独楽(こま)回しなど物売りの人集めに行なうもの、かご抜け、砂絵かきなど投げ銭を得て稼…
そらごと‐びと【空言人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 嘘つき。人を欺く人。[初出の実例]「『心のうちはよきそらごと人なりけり』などいふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)