デジタル大辞泉
「誓」の意味・読み・例文・類語
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ちかい ちかひ【誓】
※
書紀(720)推古一三年四月(図書寮本訓)「天皇皇太子、〈略〉共に同じく誓願
(チカヒ)を発て始めて
銅繍の丈六の仏の像
(みかた)各々一躯
(はしら)を造る」
②
衆生を救おうとする神仏の誓願。
弘誓(ぐぜい)。
※観智院本三宝絵(984)下「
菩薩はみな大悲のひろきちかひをおこして世をわたす事、そのちかひ広し」
③ あることの実行を、将来にかけて固く約束すること。心に期すること。
※
浮城物語(1890)〈
矢野龍渓〉九「死生背かざるの誓旨(〈注〉チカイ)を述べたり」
せい【誓】
〘名〙 ちかうこと。また、ちかいのことば。〔
文体明弁‐誓〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
誓【うけい】
誓約・誓盟とも書く。古代日本で行われた卜占の一種。あることがらの吉凶・黒白などを,祈誓して神意をうかがうこと。《古事記》《日本書紀》に天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)が生まれた子で神意を判断した行為を〈うけい〉と表現している。誓湯(盟神探湯(くかたち))・誓酒(うけざけ)などの方法があった。平安時代以降は他への個人的な呪詛(じゅそ)行為を意味するようになった。
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