雑書(読み)ザッショ

デジタル大辞泉 「雑書」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐しょ【雑書】

図書分類上、どの部門にも入らない書物雑本
雑多なことを記載した書物。雑本。
江戸時代相性あいしょう開運その他の俗説を記した書物。
「恋は―の通り、はじめよし、のちわるし」〈浮・一代男・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雑書」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐しょ【雑書】

〘名〙
相性吉凶、開運などの俗説を書いたもの。三世相
史記抄(1477)一八「腰に雑書暦算なんどをひっつけたまでぢゃぞ」
浮世草子好色一代男(1682)七「恋は雑書の通り、始よし、後わるし」
② 書物の分類上、所属のはっきりしない種々雑多なもの。また、くだらない本。雑本。
醍醐寺文書‐(永祿六年)(1563)七月二八日・僧深増書状「何雑書致持参、可御意心中候へ共」
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三「区区たる雑書の如きは尽く臍下に蓄蔵す」

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日本歴史地名大系 「雑書」の解説

雑書
ざつしよ

一八九冊

原本 盛岡市中央公民館

解説 盛岡藩家老席の執務日誌。寛永二一年―天保一一年にわたる。藩主動静や諸行事・儀式寺社への参詣祭礼祈願法令人事・災害や領内の産業、租税など藩政全般に及ぶ公式記録。ほぼ年一冊で、一五年分が欠本

活字本 「盛岡藩雑書」既刊第一―三巻(寛永二一年―延宝四年)、「南部藩家老席日誌」(マイクロフィルム)

雑書
ざつしよ

一八九冊

原本 岩手県盛岡市中央公民館

解説 盛岡藩の家老席日記。表紙に「雑書」とある。寛永二一年―天保一一年にわたる。盛岡藩の公式記録で、同藩の政治・行政を知る基本史料。

活字本 「南部藩家老席日誌」(マイクロフィルム)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

普及版 字通 「雑書」の読み・字形・画数・意味

【雑書】ざつしよ

雑記の書。

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