γ‐アミノ酪酸(読み)ガンマアミノらくさん

百科事典マイペディア 「γ‐アミノ酪酸」の意味・わかりやすい解説

γ‐アミノ酪酸【ガンマアミノらくさん】

化学式はH2NCH2CH2CH2COOH。水に易溶の針状または小葉状の結晶。融点202℃。生体に存在するアミノ酸一種タンパク質を構成するアミノ酸ではないが,多くの動物体内で神経伝達物質として働く。哺乳(ほにゅう)類では脊髄小脳海馬・黒質などに見出され,多くは塩素イオンCl(-/)の透過性を高め,抑制性神経伝達物質として作用すると考えられる。神経科学では,GABA(ギャバ)と略称されることが多い。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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