『雨月物語』(読み)ウゲツモノガタリ

とっさの日本語便利帳 「『雨月物語』」の解説

『雨月物語』

江戸中期の読本(よみほん)。上田秋成作。明和五(一七六八)年成稿、安永五(一七七六)年四月刊とされる。中国白話小説、日本古典を翻案、改作した怪異幻想短編九編を収める。運命に翻弄される人間たちの悲劇的形姿を、情念豊かに美しく歌い上げる。自刃して幽霊となり友との約束を全うする信義友情物語菊花の約(ちぎり)」などが有名。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android