アスマラ(その他表記)Asmara

デジタル大辞泉 「アスマラ」の意味・読み・例文・類語

アスマラ(Asmara)

エリトリア国首都エチオピア高原北端標高2350メートルに位置する。19世紀末にイタリアアフリカ進出の拠点となった。聖マリアコプト教会カトリックアスマラ大聖堂、初代イタリア総督の宮殿など、植民地時代に築かれたイタリア風の建造物多数残っている。2017年、世界遺産文化遺産)に登録された。

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精選版 日本国語大辞典 「アスマラ」の意味・読み・例文・類語

アスマラ

  1. ( Asmara ) アフリカ東部、エリトリアの首都。標高約二四〇〇メートルの高地にある。金、銅を産出

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アスマラ」の意味・わかりやすい解説

アスマラ
Asmara

エリトリアの首都。別綴 Asmera。エチオピア高原の北端,標高 2325mの地点にあり,紅海に面する港湾都市マッサワ南西約 65kmに位置する。ティグレ族の居住する村落にすぎなかったが,1900年にイタリア領エリトリアの首都となり,1935年にはイタリアのエチオピア侵攻(→エチオピア戦争)の拠点となった。1941年連合国軍が奪還し,1952年のエチオピア・エリトリア連邦独立までイギリスの支配下にあった。また 1942~77年にはアメリカ軍のカニュー通信基地が置かれた。1993年エチオピアからの分離独立に伴いエリトリアの首都となった。織物,はきもの,清涼飲料の製造などが行なわれる。イタリア支配のもとで計画,整備されたヨーロッパ風の町で,カトリック大聖堂(1922)や大モスク(1937),コプト教会の聖堂のほか,当時の映画館やガソリンスタンドなど数々のモダニズム建築が残され,2017年国際連合教育科学文化機関 UNESCO世界遺産の文化遺産に登録された。近郊に国際空港があり,エリトリア鉄道と幹線道路によってマッサワと結ばれている。人口 77万5000(2014推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アスマラ」の意味・わかりやすい解説

アスマラ
あすまら
Asmara

アフリカ北東部、エリトリアの首都。人口51万4000(1999推計)、51万2438(2019推計)。エチオピア高原の北端、標高2320メートルに位置し、道路、鉄道で紅海のマッサワ港と結ばれ、国際空港もある。イタリア植民地時代につくられたヨーロッパ風の美しい町で、キリスト教コプト派の壮大な教会がある。住民の半分はコプト派、半分はイスラム教徒である。繊維工業醸造業、肉缶詰業、食品加工などが営まれている。

[諏訪兼位]

 2017年、「アスマラ:アフリカの近代主義都市」としてユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産の文化遺産(世界文化遺産)に登録された。

[編集部 2018年5月21日]

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改訂新版 世界大百科事典 「アスマラ」の意味・わかりやすい解説

アスマラ
Asmara

エリトリアの首都。人口50万(2002)。エチオピア高原北端に位置し,2400mという標高のために,快適な気候をもつ。イタリアの植民地時代に建設され,紫色のジャカランダなどの花におおわれた,ヨーロッパ風の町である。エリトリアが1993年にエチオピアから分離・独立するまではエリトリア州の州都であり,エチオピア第2の都市であったが,エチオピアの他の都市が自然発生的なものであるのに対し,この町並みは異質である。住民の言語もティグリニア語で,エチオピア中心部のアムハラ語と同系ではあるが,異なっている。
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百科事典マイペディア 「アスマラ」の意味・わかりやすい解説

アスマラ

エリトリアの首都。標高2330mの高地にあり,65km離れた紅海沿岸の港マッサワと鉄道で結ばれる。住民はおもにティグレ人。19世紀にはエジプトの統治下にあったが,1889年イタリアに占領され,第2次大戦後は英信託統治領となり,1952年にエチオピア領。1993年エリトリア独立とともに首都。106万人(2006)。
→関連項目エリトリア

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世界大百科事典(旧版)内のアスマラの言及

【エリトリア】より

…正式名称=エリトリア国State of Eritrea面積=12万1144km2人口(1996)=362万人首都=アスマラAsmara(日本との時差=-6時間)主要言語=ティグリニア語,アラビア語など通貨=エチオピア・ビルEthiopian Birrアフリカ大陸北東部に位置する国。西でスーダン,南でエチオピア,南東部でジブチに接し,紅海に面したその海岸線は約1000kmに達する。…

※「アスマラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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