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うきぶくろ(鰾) うきぶくろ

百科事典マイペディアの解説

うきぶくろ(鰾)【うきぶくろ】

硬骨魚類の消化管の背面にみられる気体の入った薄い嚢。円口類軟骨魚類にはない。消化管の前方部の壁がふくらんだもので,と相同。肺魚類では内部が網状で肺と同様な働きをする。
→関連項目魚類

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世界大百科事典 第2版の解説

うきぶくろ【うきぶくろ(鰾) swim‐bladder】

硬骨魚類に特有の器官で,円口類や軟骨魚類にはない。消化管の背方に一つあり,ふつう内腔にガスが詰まっている。うきぶくろの主な機能は魚体の浮力調節であり,表層性のものほどよく発達し,底生のもの(カレイの類)では時にはまったく退化消失している。また淡水よりも海水のほうが比重が大で浮きやすいので,一般に海産魚のほうが淡水魚よりうきぶくろは小さい。うきぶくろは消化管の前部から枝分れしてできたもので,形は紡錘形卵形,亜鈴形などいろいろである。

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世界大百科事典内のうきぶくろ(鰾)の言及

【呼吸】より

…現生の肺魚類は水呼吸のためのえらと空気呼吸のための肺をともに備えている。比較発生学的に知られるところでは,硬骨魚類のうきぶくろは肺と相同の器官である。また古生物学的な証拠によれば,空気呼吸をする水生動物にはじめに肺が現れ,次いで水呼吸をする魚類でこれが浮力調節器官であるうきぶくろへ変形したと考えられている。…

【深海魚】より

…200m以浅の浅海系へ日周鉛直索餌回遊をする魚類はすべて上部漸深海帯に生息する。鉛直移動はうきぶくろの浮力調節により行われているので,鉛直移動に要するエネルギーはそれほど大きくないと思われる。実際にこれらの魚のうきぶくろには,血液とうきぶくろとの間でガスを吸収,放出することにより浮力を調節する機能をもつ,卵状体ovalと赤腺red glandがよく発達している。…

※「うきぶくろ(鰾)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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