カハマルカ(読み)かはまるか(英語表記)Cajamarca

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カハマルカ」の意味・わかりやすい解説

カハマルカ
かはまるか
Cajamarca

南アメリカ、ペルー北西部、カハマルカ州の州都。アンデス山脈中の標高2750メートルに位置する。人口10万8009(1998)、24万8222(2018推計)。織物皮革、帽子、金属器、酪製品などの伝統工業があり、付近で鉱物資源を産する。1532年スペインのピサロインカ帝国の皇帝アタワルパを捕らえ、幽閉した所として知られる。インカ遺跡や植民地時代の建造物が多い。インカ時代からの温泉もある。先インカ時代の遺物を多数所蔵する博物館はペルー考古学上もっとも重要な施設の一つである。リウマチ特効薬といわれるユーカリの花の蜂蜜(はちみつ)を産する。

[山本正三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カハマルカ」の意味・わかりやすい解説

カハマルカ
Cajamarca

ペルー北部,カハマルカ県の県都。太平洋岸から約 120km内陸のアンデス山脈中,カハマルカ高原にあり,アマゾン川水系カハマルカ川にのぞむ。標高約 2720m。インカ帝国の古都で,1532年帝国最後の皇帝アタワルパがスペイン人 F.ピサロに捕えられ,幽閉されたのち処刑された地として名高い。周辺の農業地帯の商工業中心地で,穀類,アルファルファ,コーヒー,サトウキビ家畜などを集散,織物,帽子,皮革製品,金属製品などを製造する。銀などの鉱業も盛ん。市内にはインカの遺跡のほか,大聖堂をはじめとする植民地時代の建築物が多数保存されており,観光業も重要な産業となっている。国立カハマルカ工科大学 (1962) 所在地。近くに温泉がある。ペルー北部のアンデス山中の主要な取引中心地で,太平洋岸のトルヒーヨ,パカスマヨ,チクラヨの各方面へ道路が通じパンアメリカン・ハイウェーと連絡。人口9万 2600 (1990推計) 。

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