ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルサビナ」の意味・わかりやすい解説
カルサビナ
Karsavina, Tamara Platonovna
[没]1978.5.26. イギリス,ビーコンズフィールド
ロシアのバレリーナ。1902年マリインスキー劇場バレエ団の一員としてデビューし,『白鳥の湖』『海賊』などを踊った。1909年アンナ・パブロワ,ミハイル・フォーキンとともに積極的にセルゲイ・パブロビッチ・ディアギレフのバレエ・リュスに参加。『レ・シルフィード』『カルナバル』『ペトルーシカ』『ばらの精』『火の鳥』『タマール』『ダフニスとクロエ』『プルチネルラ』などを,ワスラフ・F.ニジンスキーやフォーキンをパートナーに踊った。並行してマリインスキー劇場のプリマ・バレリーナとして活動を続け,アクロバティックな技術を排したクラシック・バレリーナといわれた。1918年以後ロンドンに定住,引退後もイギリスで後進の育成にあたった。著書に『劇場街』Theatre Street(1930),『クラシック・バレエ――動きの流れ』Classical Ballet: The Flow of Movement(1962)がある。
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