デジタル大辞泉 「がっくり」の意味・読み・例文・類語 がっくり [副](スル)1 急に折れ曲がったり、くずおれたりするさま。「がっくり(と)首を垂れる」「がっくり(と)ひざをつく」2 一時に疲れが出たり、気落ちしたりして、元気がめっきりなくなるさま。「自信作が選外となってがっくりくる」「妻に先立たれてがっくり(と)する」3 落ち込みや差の開きが大きいさま。「客足ががっくり(と)減る」[類語]落胆・がっかり・げっそり・失望・絶望・失意・幻滅・脱力・虚脱・失墜感・気落ち・気抜け・拍子抜け・力抜け・腑抜け・力落とし・意気阻喪・しょんぼり・ぽつねんと・悄然・意気消沈・しおしお・すごすご・しょぼしょぼ・しょぼくれる・しょぼたれる・しょぼんと・しゅん 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「がっくり」の意味・読み・例文・類語 がっくり 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 物や体が急に折れ曲がったり、くじけたりするさまを表わす語。[初出の実例]「ひざふるひ、あゆむとすれば脚(すね)がっくり」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)二)② 折れるように、いきなり首が前に傾くさまを表わす語。主として息が絶えるさまにいう。[初出の実例]「柄杓の柄にて咽喉(のんど)の只中、突かれてあっと、一声と、共にがっくり没命(おちいる)手負」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)初)③ 時間的または量的に、前との差が激しいさまを表わす語。急に。いきなり。一度に。[初出の実例]「かっくりとぬけ初る歯や秋の風〈杉風〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)三)④ 張りつめた気が一時にゆるんで、元気が抜けるさまを表わす語。がっかり。[初出の実例]「此様に、無事なかほ見まいかとおもふたに、わしゃがっくりとなりました」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)夢分舟)⑤ 水などをごくんと飲むさまを表わす語。[初出の実例]「水をガッくりト一とくちむりにのませ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例