きっかり(読み)キッカリ

デジタル大辞泉 「きっかり」の意味・読み・例文・類語

きっかり

[副]
時間数量などが正確で過不足のないさま。かっきり。ちょうど。「きっかり約束の時間に来る」「五キロきっかり荷物
きわだって、はっきりしているさま。くっきり。
「―と日蔭を限って解け残った霜が白く見えて居た」〈長塚
[類語]丁度ぴたりぴたっとどんぴしゃりかっきりきっちりぴったりちょっきりジャストかっちりしかときちんときちんきちんちゃんとしゃんときりっときちきち正確精確明確確実確か明白

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「きっかり」の意味・読み・例文・類語

きっかり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① きわだって、はっきりした様子を表わす語。くっきり。
※俳諧・誹諧独吟集(1666)上「十五夜の月にはさはる雲もなし きっかりきかりわたるかりがね〈貞徳〉」
当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉五「詞(ことば)つきもキッカリして」
② 数量、時間などが正確な様子を表わす語。名詞的にも用いる。ちょうど。ぴったり。きっちり。
※貧しき人々の群(1916)〈宮本百合子一二「泣いても笑っても、もう追っつかないので、何もその日にきっかり出来ずとも」

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