ぴたり(読み)ピタリ

デジタル大辞泉 「ぴたり」の意味・読み・例文・類語

ぴたり

[副]
1 すきまなく密着しているさま。「先頭にぴたり(と)つく」
2 少しの狂いもないさま。また、うまく適合するさま。「計算がぴたり(と)合う」「意見がぴたりと一致する」
3 急に、完全に止まるさま。また、止めるさま。「ぴたり(と)泣きやむ」「酒をぴたり(と)やめる」
[類語](1)ぎゅう・ぎゅうぎゅう・きゅうきゅう・ひしと・ぎゅっと・きゅっと・がっちり・かっちり・しかと・しっかり・がっしり/(2)ぴたっと・どんぴしゃり・かっきり・きっかり・きっちり・ちょっきり・丁度・ジャスト・かっちり・しかと・きちんと・きちんきちん・ちゃんと・ぽっきり・きちきち・ぴったり・しゃんと・きりっと・正確・精確・明確・確実・確か・確・明白

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精選版 日本国語大辞典 「ぴたり」の意味・読み・例文・類語

ぴたり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. ① 物と物とがすきまなくくっつくさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「うかりける人にひたりといだき付 まだまま母としらぬこころね」(出典:俳諧・伊勢山田俳諧集(1650)長抜書)
    2. 「両膝にぴたりと手を置き」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)
  3. ② 目標に合わせて、急に、きちんと止まるさま、また、止めるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「若引たら尻からぴたりト、まづなんでも遣って見ろト」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
    2. 「足音は寝室の障子の前へ来てぴたりと已む」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五)
  4. ③ きちんとした強い調子で、また、礼儀正しく折目をつけて、物事をするさまを表わす語。おじぎをするさま、すわるさまにいう場合が多い。
    1. [初出の実例]「ぴたりとお辞儀をした」(出典:湯島詣(1899)〈泉鏡花〉三八)
  5. ④ 非常にうまく、きちんと事が運ぶさま、また、非常にうまく適合、的中するさまなどを表わす語。
    1. [初出の実例]「事件の片がぴたりついて了った」(出典:爛(1913)〈徳田秋声〉三五)
  6. ⑤ 平手などでたたく音を表わす語。
    1. [初出の実例]「平手で横顔をぴたりと当てる」(出典:湯島詣(1899)〈泉鏡花〉四八)
  7. ⑥ 水が物にゆるくぶつかるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「汐は鈍く緩く、ぴたりぴたりと岸の石垣を洗って」(出典:沈黙の塔(1910)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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