クアンガイ(読み)くあんがい(英語表記)Quangngai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クアンガイ」の意味・わかりやすい解説

クアンガイ
Quang Ngai

ベトナム中部,クアンガイ省の省都。ホーチミン市の北北東約 540km,南シナ海に注ぐチャクック川の最下流部南岸にある。周辺に産するサトウキビ,米,トウモロコシなどの農産物や,石墨,塩などを集散し,製糖,製糸などの工業が立地する。付近にはチャム人が建てたチャンパ王国 (2~17世紀) の遺跡が多い。北東海岸寄りには,ベトナム戦争中,村民が無差別虐殺されたソンミ村がある。首都ハノイとホーチミン市を結ぶ国道1号線とトンニャット鉄道が通る。人口約5万。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クアンガイ」の意味・わかりやすい解説

クアンガイ
くあんがい
Quangngai

ベトナム中部、クアンガイ省(人口119万。1999)の省都。人口3万4402(1989)。南シナ海に面し、チュアキュック川の右岸に位置する。国道1号線とハノイ―ホー・チ・ミン線(鉄道)が通じる。付近ではサトウキビ、タバコ、茶、塩などを産する。チャム人の遺跡など名所旧跡が多い。西方山地でコントゥム省にかけて山地民族がいる。

[菊池一雅]

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