ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロイツァー」の意味・わかりやすい解説
クロイツァー
Creuzer, Georg Friedrich
[没]1858.2.16. ハイデルベルク
ドイツの文献学者,考古学者。マールブルク大学で神学,哲学を,次いで文献学,文学史を修める。 1804年から 45年間ハイデルベルク大学で文献学と古代史の正教授。彼の思想は,新プラトン主義的色彩が強いが A.アルニム,C.ブレンターノ,J.ゲレスなどを指導することによって,芸術上ロマン派の運動に結実していく。また彼は神話学を学問的に基礎づけた。しかしその理論は,J.H.ボスや C.A.ロベックなどに激しく攻撃された。主著"Symbolik und Mythologie der alten Völker,besonders der Griechen" (1810~12) 。
クロイツァー
Kreutzer, Conradin
[没]1849.12.14. リガ
ドイツの作曲家。法律を学んだのち音楽に転向し,ウィーンでアルブレヒツベルガーに学ぶ。ウィーンのほか,シュツットガルト,ドナウエッシンゲン,ケルンなどでオペラ作曲家として活躍した。代表作は『グラナダの夜営』 (1834) 。ほかに男声合唱曲や室内楽の作品がある。
クロイツァー
Kreutzer, Leonid
[没]1953.10.30. 東京
ドイツ系のロシアのピアニスト。ペテルブルグ音楽院を卒業後ドイツに移り,ピアニストおよび指揮者として活躍。 1921年ベルリン音楽学校の教授となる。 33年日本に移住,日本のピアノ界に大きな足跡を残した。著書に『ピアノ奏法』がある。
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